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 原油価格の高騰の理由は、単純にブッシュ政権が率いるアメリカ合衆国のまるでイジメの様な外交と、国連を立て前にした不安定な産油国への勝手な介入が生み出しているのであります。

 我々一般市民にこういう形で負担がかかっている以上、我々にも関係がない問題ではなく、特に日本は経済的にイラクへの侵略、政治介入の資金を負担しているので、我々には大変密接であり、責任がある問題と考えます。確かに、簡単にアメリカに背を向けては、日本の経済が成り立たなくなるのかも知れないが、実際そういった資金を捻出しているのは一般企業であり、今回のブッシュ政権をサポートしている石油、及びエネルギーを扱う企業である。つまり、その辺の企業に一般のレベルから抗議する必要が我々にはあるのではないかと思います。今現在、直接的にガソリン車などが明らかな影響を受けていると見えますが、これから原油を必要とするすべての製品に影響がでてきて、我々消費者は、それらを負担するハメになる事は必至?

 そして、政府が破産状態のプエルトリコ。アメリカがスペインの支配から“解放”したのは良いが、お得意のバナナ・リパブリックに仕立て上げられ、この祭りという、アメリカに経済的に依存しても、どうにもならないという良い例となってしまった。独自の経済を打ち立てられない=打たせてもらえなかったおかげで、この有様だが、日本も人ごとではないのでは?

今月のレゲエ・アワード
 ヒップホップ界とのコラボレーションは当たり前となったレゲエ・アーティストだが、NYのアポロ・シアターで5/6にインターナショナル・レゲエ&ワールド・ミュージック・アワードが行われた。ある種のNYベースのジャメイカン・ギャングが主催しているとも言われているこの企画も25周年を迎えるという事で、今年は盛大に行われ、ゲスト・パフォーマーにビー二・マン、ジュニア・ゴング、マーシャ・グリフィス、ムタバルーカなどが登場。ヒップホップ・ショウでは最近聞かれない、ブラック同士のユニティが多く叫ばれた。入場料がちょっと高過ぎ?

今月のジャム
 5/8に、最近、ある意味である時代のDJ達が多く活動する場となったAPTで、プリンス・ポ?ルのDJセットを拝聴できた。多くの自身のプロダクション曲と、オリジナルのサンプル・ソースとなった珍グルーヴの響宴?饗宴となった。DJ A-Veeがサポートを務め、和やかな一晩となったが、最近多い、狭い箱でも踊りたがるブレキングの皆様に閉口しているのは、俺だけじゃ無い筈?

今月の訃報
 LAのヒップホップピュアリストの一人とされるDJダスクが、急逝した。5/8にそのメモリアルが地元LAで行われ、NYでもトリビュートが11日にテーブル50というクラブで行われた。クール・ハーク、アフリカ・バムバータ、DJスピナ、ジャジー・ジェイなどが、セットを披露。音楽的な活動のみならず、ヒップホップの浄化につとめた故人をしのぶ夜となった。同様のイヴェントが翌日のLAでも行われ、ダスクと親交が深かったカット・ケミストなどが参加し、大御所DJ達が、盛大にダスクを送り出した。





沼田 充司
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DJ/プロデューサー。 レーベル<ブダフェスト>主宰。 雑誌『ブラスト』でも執筆中。 ニューヨーク在住。 (Photo by Tiger)