ミニ・アルバムの連発リリースで徐々に実力を上げ、ファースト・アルバム『Pang』とライヴで確実にファンを増やしてきたPangが、ミニ・アルバム『Rela〜x』をリリース。ライヴでいい空気を作ってくれそうなタイトル曲を始め、どれも色のある曲ばかり。という訳で、彼女自身による曲紹介を。

昨年発売したファースト・アルバム『Pang』でぐっと認知度も上がったと思いますが、その後、観客の反応はどうですか?
Pang(以下P):特にめちゃくちゃ変わったっていうのはそんなに無いんですけど、反応が徐々に良くなってきたのは感じますね。

特に1月に名古屋で開催されたライヴでは凄い反応だったと伺ってますが。
P:Megaryuとleccaと一緒だったので。初めて来てくれた人も多かったようですが、凄くいい雰囲気でしたね。ライヴだとお客さんとのコミュニケーションを大事にしてて、空気をあったかくしたいなあって思っているんですよ。それが少しはうまくやれてきてるのかなあ、って。

今回のミニ・アルバムはより楽しい、温かな作品となりましたね。それはそういったライヴで得たものもあってですか?
P:それもあるかもしれませんね。夏のライヴが終って秋から制作に入ったんですけど、その夏のライヴの時に感じた事だったり、大切にしてきた時間だったり事だったり、そういうのを思いつつ次につながるものを、って考えて作りました。

それでは曲紹介を。まず「Rela〜x」は?
P:自分がどういうスタンスでどういう歌を歌っていきたいのかって考えた時に「やりたいな」というのを「やらなきゃ」という義務感にしちゃいけないと思ったんですよね。世の中、みんな凄く早く歩いたりするじゃないですか? 特に電車を降りたりすると。みんな頑張ってるのは凄くいいんですけど、このまま潰れちゃう人もいるんだろうなとか考えちゃって。だからふっと力を抜く事も必要なんじゃないかなって。常に走ってる人だったら、止る事が凄い恐い事なのかもしれないけど、少し休んで充電するって凄くいい事じゃないかなあって。レコーディングの時も気張らないで歌うように努めましたし。

「すれちがい」
P:これはNahkiさんがトラックの上にメロディを載せたのをNYから送ってくれて。女の子って自分が思っている事と行動が伴わない事が多くって、ブレーキをかける事があるんです。本当は自分のありのままを見せた方が相手も楽しくなるって思うんですよ。でも、ちょっとしたきっかけでそうじゃなくなった時に自分が無駄に不安になって何事もうまくいかなくなっちゃうから、それじゃもったいないなって。

「E〜O〜!!」
P:ライヴで掛け合いできる曲を作りたいと思って。せっかくの楽しい時間は皆で楽しみたいって事で。自由に参加して下さいって感じの曲ですかね。去年、Trinityのライヴの前座に出たんですが、彼女の「Big Up」という曲をライヴで観たら凄いよくって、こんな雰囲気のトラックに私が載せたらどうなるかなと思って上代学さんにトラックを作ってもらったんです。

「君に会いに行く前に」
P:これも元はNahkiさんが作ってくれたトラック&メロディですね。上代さんと作ってる途中にNahkiさんがちょうど帰国したんで色々とアイディアを出してくれて。いつもとは全く違う作り方でリリックを作りました。曲の雰囲気も好きだし。今までのPangっぽいかもしれないですね。

「花〜すべての人の心に花を〜」
P:この歌は歌ってると気持ちいいし、心が大きくなれるので。実は去年、沖縄の村祭に呼ばれた時に初めて歌ったんですけど、小さい子もおじいちゃんとかも来るだろうし、それならば沖縄の人達が大事にしてる曲を歌おうかなと思って「花」を選んだんです。歌い方は悩みましたが、結局、本来の色を残す事もこの曲には大切なんだろうなって何も考えずに素直に歌いました。色んな人に当てはまる曲だと思いますね。

もう次のアルバム制作に入ってると思いますが。
P:6月末には出ると思います。一枚目は“喜怒哀楽”を出したつもりなんですけど、今回もそうしつつ、曲によって“色”を想像出来るような曲を入れたいですね。もちろん、もう少しステップ・アップしたいとは思ってます。ある意味2枚目って勝負だったりしますもんね!(笑)



「Rela〜x」Pang
[Cutting Edge / CTCR-14461]