Mighty Jam Rock初の映像作品となる『Mighty Jam Rock Live 2K5』は、現場至上主義者である彼らの魅力を目一杯ブチ込んだ熱き作品だ。本作を観れば現在の日本のダンスホールの肝の部分が臨場感たっぷりに味わえるはず。

  『Highest Mountain 2004』のDVDこそは出ていたものの、彼ら=JTB単独の映像集となると今回が“初”。それだけに“気合いの入った”内容であることは明白だ。勿論「Highest Mountain 2005」のJTB部分のステージはダイジェストではなく“フル収録”となっている。Rankin Taxiの「NG Headがいた。Pushimがいた。Ryo the Skywalkerがいた。そして、こいつらもいた…(註:Tokiwaのこと)。奇跡だよ、大阪! 激戦区大阪を作ったのはこいつらでしょ。

Jumbo Maatch! Takafin! Boxer Kid! こいつらが怒涛の勢いとは何かを教えてくれたんだよ! ドトウのイキオイだよ! 浴びせ倒し! 押し出し!……」というMCにヒートアップする2万人のレゲエ馬鹿。その張りつめたVibesを更に熱くするHome GrownによるJTBライヴ・メドレー。そんなレゲエの“バンド・ショウ”ならではの妙味を感じてるうちに3本マイクが舞台に結集。まさに“怒涛のイキオイ”のパフォーマンスが始まった。Boxer Kidの「Wickedest Thing!」「Power To The People」からTakafinの「Drum & Bass」、そしてJumbo Maatchの「100%」とメドレー・スタイルでアゲまくったところに、昨年のステージでも大合唱の嵐を呼んだ「To All Over (Move It Again)」へ。この瞬間を「まだかまだか」と待っていた連中がどれだけいたことか! 

そして“(レゲエ・ミュージックを)広めていく”という変わらぬ志をうたったその曲の後には「この中に好きな奴どれだけいる?」と訊いてもとても数えられそうにない大観衆に向けて「Back Yaad Man」をブっ放す。こういう気の利いた(?)展開も実にJTBらしい。構成を細かく練り上げていくというよりも、一本スジが通ったところをワンパターンに陥らないように“観せて乗せる”のが実に上手いのだ。間違いなく昨年より今年、そして今年より来年、という具合に彼ら自身が進化し続けているのは、例えそれがどんな状況下におけるライヴでも全開でいく、という“攻めの姿勢”を崩さないからだろう。じゃなければ、2万人の“気(合い)”に勝てる訳がない。そしてステージはHan-Kun、Moomin、Pushimそれぞれとの新作でのコンビネーション曲を交え、オーラスの「Brand New Style Hi-Fi」へ。陰陽で言えばズバリ前者の“スリー・ザ・ハードウェイ・スタイル”で締めた辺りも、彼らの成長具合を感じさせるものだった。

 このDVDには他にも日本各地のダンスやフェスでの映像や、「Brand New...」のPV及びそのメイキング、そして一部では見られなくなった「Back Yaad Man」に、昨年の作品「To All Over」のPVもあり、ライヴ・ドキュメントを生々しく見せる仕掛けも十分。この12月に“東京初上陸”となる「Dancehall Rock」をより楽しむ上でも是非観ておきたい“映像集”である。トータル73分で、何を感じるか、それはアナタ次第だ。


「Mighty Jam Rock Live 2K5」
Mighty Jam Rock
[Victor / VIBL-306]
【Live Information】
「Mighty Jam Rock Presents
Dancehall Rock Special 2K5」
[日時]12/14(水)18:30 Open/Start
[会場]東京・渋谷 Shibuya O-East
[料金]¥4,000(ドリンク別)
[出演]Jumbo Maatch, Takafin, Boxer Kid,
Mighty Jam Rock
[ゲスト]〔Sound〕Burn Down, Sunset, Rodem Cyclone
〔Artist〕Pushim, Moomin, Han-Kun from 湘南乃風, etc.
〔Band〕Home Grown
[問]Hot Stuff/03-5720-9999