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 変な天気が続いていますね。もう十月というのにニューヨークは夏の様です。イヴェントというもので、特筆するものがすくなかった今月ですが、ピート・ロック、 ラージ・プロフェッサー、スピナ、アリ・シャヒードとかが、割と小さめなクラブでレギュラーっぽくやっているのが目立ちました。共通しているのは、あまり今の時代のレコードをかけないというところであって、ある意味で、“その”シーンみたいなものが存在し続ける様にも思えましたが、やっぱりヒップホップは一度死んだのでしょうか? かたや、ハリケーンの被害者を救済に乗り出したり、政府の対応を批判するアーティストが増えている。ドクター・ドレも百万ドルを寄付し、カニエ・ウエスト、ルーツなどもブッシュ政権を公に非難している。多くの貧しい人達が住む地域には当然ブラックも多く居住しているので、親戚も多いアーティストも多かったらしい。政府の対応には期待出来ないが、こういう人々が多く現れるのは、人々が動くには良い効果では?

今月のPE
 動向が過去の主張と矛盾してきた?と噂されるパブリック・エネミーが、なんとスニーカー・ピンプ・ツアーなるエアロソール・アーティストがライヴでスニーカーをカスタマイズするというツアーに参加していた。ニューヨークのクラブ・アヴァロンにて10/6に行われたイヴェントには、セス、フューチュラ、Tキッド、 ゴースト、ドーズなどがそのメンツで、ライヴ・ペイント有りという新宿ニュー・アートぶりである? 尚そのPEだが、コミックブックのキャラクターになる事も決まったと、アメリカン・ミュールなる出版社が発表した。内容は、革命戦士であるチャックD率いるパブリック・エネミーとS1Wが、メディアや官庁などの陰謀と戦い、自分達のアイデンテティを高めるという連続ものの物語となるらしい?

今月のBDK
 ケーブル局VH1が主催するヒップホップの殿堂入りしたケーンがライヴ活動を再開。往年の名曲を余裕でかますバリー・ホワイトばりなステージを見せた。流石に昔のルーティーンのダンス・ムーヴがなくなったのは、やはり最近のシーンの影響だろうか?

今月のエレメンツ
 ヒップホップの4大要素に加入したビートボクシングのイヴェントが、ニューヨークが誇る老舗ニューヨリカン・カフェにて10/4に行われた。チェスニー・スノー、ヤコ、シチズン・ワンなどのコンテスト荒らしと、スクラッチ、アダマタなどがゲストで出演した。前の席の人々は、しばしば飛んで来る唾にこまってました?

今月のアート
 ニューヨークでは、市民が自由に番組を運営できるパブリックアクセスというチャンネルがあるのだが、そこでまだヒップホップがあまりテレビでは見れない時代から番組を持っていた男、リック・パウエルは、ランDMC、ビースティ・ボーイズなどのフォトグラファーとしても知られている。既に写真をご覧になった方も多いと思うが、彼の写真展が、ニューヨークのパワーハウス・ギャラリーで行われている。この後12月からウエスト・コーストも回る予定になっているこのショーのNYのオープニングには、ラッセル・シモンズ、ヴィンセント・ギャロ、マイケル・ホルマンなど、“その時代”の人達が顔をだしていた?

今月のポスター
 ニューヨークの街角で最近目立っているのはMOPの新作告知だが、一時期はロッカフェラ、そしてGユニットへ移動したと思いきや、今度の新作はコッチからリリースされることになっていた。そのロッカフェラからの土産のジェイZ参加の「Put It In The Air」(いい加減このタイトルやめない?)や、故オールド・ダーティが客演している「Pop Shots Remix」などが売り。実はロック・アルバムにも取り組んでいたという彼らのそれを是非聞きたいですな?




沼田 充司
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DJ/プロデューサー。 レーベル<ブダフェスト>主宰。 雑誌『ブラスト』でも執筆中。 ニューヨーク在住。 (Photo by Tiger)