“レゲエ馬鹿”シリーズ第三弾『レゲエ馬鹿三昧』が馬鹿売れなH-Manが、あの永遠の名曲「飛んどけ跳ねとけ」の第四弾「新?! 飛んどけ跳ねとけ」を引っ提げて11月11日、今年もワンマン・ライヴに挑む。この夏また一回りデカくなったH-Manに話を聞いた。

 新作『レゲエ馬鹿三昧』を5月に発表すると、この夏も精力的に全国の現場を飛び回ったH-Man。現場に来たらそりゃ楽しみたいし踊りたい――そんな欲望をH-Manは“話芸”としか表現できないパフォーマンスで存分に満たしてくれる。そのことを、いまやみんなが知っているという事実。これってやっぱりすごいことだ、そうこの夏に再認識した次第でして。さて、今回ここで紹介したいのは、11月11日に東京 Liquidroomで行われるワンマン・ライヴ、それと新曲の話だ。

 「今年の夏はね、自分を冷静に見れた。これまでDJの役に立つんじゃないかと思ってやってきた色々なことががうまく噛み合ってきたんだよね」。

 そう話すH-Manにとって、本格的なワンマン・ライヴは昨年に続いて2回目。20分の“一発勝負”なショウケースと1時間以上を座長として引っ張るワンマンとでは心の持ち用も違うとは思うのだが?

 「うん、確かに違うものなんだけど、それをいっしょのものとしてやんなきゃダメ。本来レゲエDJのライヴでワンマンってありえないでしょ? だけど俺は“対・他の音楽”っていうことで、日本でやるならこなしていかなくちゃいけないと思う。ジャマイカでもそういうことをできるヤツはワールドツアーを回れるわけじゃない?」。

 前回のライヴについては「確かに緊張したけど、やったことによってクリアになったことも多い」と話す。だからこそ、今回もかなりの意気込みが……。

 「ま、いきなり特別なことができるわけじゃないからさ(笑)。ただ、いつもより長時間、何曲もやれるので、今回もまた得るものがあるんじゃないかって楽しみにしてるし、その瞬間を観れるのはおもしろいんじゃないかな」。

 前回はアルバム・リリースから時間がなかったが、今回はその間に現場を重ねてきているし、先の発言にもあるようにH-Manはその積み重ねに確かな手応えを感じている。1時間を超える長丁場においてそれがどのように発揮されるのか? バックはHome Grown、Mr. JayとSunset The Platinum Soundもゲストで登場する。そして、そのライヴに先駆けて発表したのが「サザエ!」のコール&レスポンスでお馴染み、 アノ曲の第4弾「新?! 飛んどけ跳ねとけ」だ。

 「よく出来てる曲だとは自分でも思うけど、なんのメッセージもないし大したもんじゃないよね(笑)。ただ、ジャマイカでいうファウンデーション・チューンを作んなきゃいけないとは思ってて。俺がDJとしてダメになってレゲエ・シーンからいなくなっても残る曲があるといいなって。まだ日本のレゲエ・シーンだって始まったばっかだしさ、そういう曲があるべきだと思う。こういうお約束の曲は、自分がイヤでも歌うわけですよ(笑)」。

 そう冗談っぽく話すH-Man。ただここで強調しておきたいのは、彼がただ可笑しいだけのDJじゃないってことだ。

 「やることはこれからも変わらない。でも、いい意味で裏切っていかないといけないよね、自分さえも」――そんな彼の言葉がヤケに耳に残っている。ワンマン・ライヴ/新曲ともに必見/必聴です。




「新?! 飛んどけ跳ねとけ」H-Man
[Overheat / OVE--96]


【H-Man Solo Live Information】
●日程:11/11 (金)
●時間:開場 19時/開演20時
●会場:恵比寿 LIquidroom
●料金:前売¥3,000/当日¥3,500
●チケット:
チケットぴあ 0570-02-9966(Pコード:207-891)
ローソンチケット 0570-063-003(Lコード:34999)
イープラス http://eee.eplus.co.jp
リキッドルーム 03-5464-0800 http://www.liquidroom.net/

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