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 再び長い冬が終わりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか? ローマ法王の崩御など新しい時代がはじまる要素はあるのですが、またあのアメリカの使節団の様な偽善者にすり替わってしまうのでしょうか? クリントン前大統領などは、ブッシュと比較され、良い大統領とされていますが、実際彼の任期の時もコソボに出兵していた訳で、どうメディアで扱ったかという話の違いだけで、世が世であれば彼も戦犯なのだ。

 ベルリンでヒップホップ映画祭があり、私も完成間近のドキュメンタリーを出品し、当地へ赴いたのですが、ここでは若い世代の政治観など具体的で、冷静なものが多く、やはりアメリカ、日本だけに居てはちょっと色々な事が見えなくなっていると実感しました。実際、ドイツもトルコからの移民問題なども抱えていて、右派政権も高まっているので、状況はあまり何処とも変わらない様だが、アメリカの経済界の様な暴挙は少ない。むしろ、アメリカに便乗している韓国、ユダヤ人権擁護団体などの総会屋の様な手口での揺さぶりが多いそうだ?

今月のフリック
 なんとビギー・スモールの伝記映画が、母親のヴォレッタ・ウォレス、P・ディディのプロデュースで製作されている。監督は『トレイニング・デイ』のアントン・フクワで、脚本はビッグの伝記を書いたホダリ・コーカーが担当。しかしビッグを誰が演じるかは発表されていない。この間、フェイス・エヴァンスの近況をTVでやっていたのだが、彼女とビッグとの間の子供もビッグそっくりで、幼少時代は彼がやるとも噂が?

今月のフィルム・フェスティヴァル
 その例のヒップホップ・フィルム・フェス・イン・ベルリンに出品したヒップホップ創成期のドキュメンタリー『We Was All Kings』が、NYインデペンデント・フィルム・フェスティバルにも出品する事となりました。私が監督し、フェイズ2がプロデュースした作品で、今まであまりスポットを浴びなかったパイオニアや、チャーリー・エイハーンなどがねじ曲げてしまった歴史などに迫る内容となっております。詳しくは www. nyfilmvideo.com をご覧になって下さい。予告編は、agitprops.com/wewasallkings/ で見れます。因みに5/3の2:00にシネマ・ヴィレッジで本編は上映されます。NYに来る予定のある方は、是非参加して下さい。日本での配給も募集しています。bfstnyc@nyc.rr.com まで一筆書いて下さい?

今月のスニークプレヴュー
 去年、未発表などを密かにリリースしていたダイヤモンド・Dが、新録を秋に発表する模様。参加メンバーは、勿論、DITC、ファット・ジョーは決定で、他にアルケミストがプロデュースではなく、ラップに挑戦。そしてジェイ・D、スラム・ヴィレッジなどが予定されているらしい?

今月のジャム
 最近音沙汰の無いラージ・プロフェッサーが密かにDJとして活動している。「ルートダウン」と呼ばれるダウンタウンはテーブル50という場所で月一で行われているイヴェントで、ゲストDJとして3/21にプレイした。氏の作品と、ネタと思われるレコードなどを、メインソースを知らないと思われる世代のクラウドに向け、健闘していた?

今月のミックスCD
 ジェイ・Z、MOP、キャムロンのプロデュースで知られるD/Rピリオドが、ミックスCD、DVDを同時にドロップする。DVDの方は映画になっていて『Quarantine』というタイトル。クイーン・ペン、ストーム・Pなどが出演している。内容は“ラップ業界”に入ろうとするラッパー志望のキャラクターが中心となる業界話らしい。CDの方は、自身のプロデュース作品、MOPのエクスクルーシヴなどが収録されているらしい?




沼田 充司
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DJ/プロデューサー。 レーベル<ブダフェスト>主宰。 雑誌『ブラスト』でも執筆中。 ニューヨーク在住。 (Photo by Tiger)