昨年リリースされた『Reggae Magic』も高い評価を集めた、高宮紀徹率いるReggae Disco Rockers。多くのリミックス・ワークも手掛け、ますます注目度を増している彼らが、ヴォーカリスト、有坂美香を新たなメンバーに迎えた新作『Rainbow』を完成させた。

 DJとして長いキャリアを誇る高宮紀徹を中心に、多くのレゲエ・セッションに引っ張りだこのサックス奏者、西内徹と、ジャズ〜ハウス・シーンでも活躍するトランペット奏者、太田靖雄が加わり、シークエンス・トラックと生音の融合によるラヴァーズ・ロック/ロック・ステディを展開してきた、Reggae Disco Rockers(以下、RDR)。

昨年リリースされた『Reggae Magic』から10ヵ月という短いスパンで発表される新作『Rainbow』は、パーマネントなヴォーカリストとして有坂美香が加入し制作された、純度の高いヴォーカル・アルバムに仕上がった。

 「前回はフィーチャリングがいっぱいあったけど、今回は全く逆の発想から生まれたアルバム。殆どがライヴも一緒にやってるメンバーだけでガッチリやったから、より一体感が出てると思う。(有坂が加入することになったきっかけは)やっぱり「Bridge Over Trouble Water」ですね。前作であれを一緒にやってみて、彼女を迎えたアルバムを一枚作ってみたいなって思って」(高宮)

 Home Grownを始めとするレゲエ・アーティストからR
&Bのシーンまで、多くの作品で歌声を聞かせてきた有坂。

  「私はジャンル問わず、いいものはいいって感じでいろんな音楽を聴いてきてて。その影響っていうのは、私っていうフィルターを通して出てるのかなって思うんです。一緒にやってみて、RDRが自分の違う一面を引き出してくれたなって感覚がすごくありますね」(有坂)

 「(有坂が加入して)一番最初に作ったのが“Ode to Stars”って曲で。7インチも予約だけで完売して、これはイケるぞ!って手応えがあった」(高宮)  「うん。そこでやっと第何期になるか分らないけど、RDRが新たに始動したって感じだったね」(西内)

 アルバムを聴いてみてまず思うのは、RDRのサウンドと有坂のヴォーカルのマッチングの良さだ。レゲエ・バンドとしての図太い根っこを持ちながらも、多くのポップ・ミュージック・リスナーの耳をとらえる快適さを併せ持っているのがRDRならではの魅力だが、彼女の歌は、その持ち味にしっかりと応えている。また、CMにも起用された先行シングル「Summer Breeze」などオリジナル曲の出来の良さも特筆すべきところだろう。中でも、タイトル・チューンである「Rainbow」は、Yoyo-Cをフィーチャリングに迎え、これまでになかった作風もみせている。

 「私のまわりにいる音楽やってる友達もそうだったんだけど、落ちるようなことがずっと続いてて。そういうときだからこそ、自分の信じるものをやってて欲しい……虹をポジティヴの象徴みたいな感じで捉えて、いつも見えないものをが見えるような、その人なりの“Raibow”を見つけてほしい」(有坂)

 あ、もちろん!「Ronin」「Geshunin」と続く、激シブ・シリーズは今回も入ってる。タイトルがどうして「Mibo-Jin」なのかは謎だが(笑)。

 「いつもの時代劇シリーズ…からは、ちょっとハズれてるんですけど(笑)。これから団地妻とか制服とかそんな感じにしていこうかと…それはともかく『Riddim』をいつも読んでる、コアなレゲエ・ファンにこそ『Rainbow』は聞いてほしいですね!」(西内)


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"Shanty Reggae Magic"
Hakase-Sun
[Nowgomix / NGCA-1016]