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 ハイチでクーが起きましたが、通常、この国で革命が起きるのは、良い方向に言っている意味だったのだが、今回は、どうやらアメリカやヨーロッパ が暗躍している様です。アフリカに亡命し、今、ジャメイカに様子を見に来ているアリステッド大統領は、一度はアメリカの圧力で屈したが、見事に大統領に復帰した人。彼は医療や教育に力を入れていた人で、今のハイチには欠かせない人だった様です。基本的に、今の革命軍の目的は不明だが、アメリカが武器や情報を漏洩していたと大統領の周りも証言しているし、かつてのボリビアの様な状態らしいが、ブッシュもヨーロッパのパペット達も、侵略に金を使う暇があったら、自分の国の貧困に着手するべきじゃないのかな。大体、この時勢にまだ植民地を持っているこの偽善振り、神が存在するなら、早いとこ裁いて欲しいね?

今月のオールド・ダーティ
 コメディアンのデヴィッド・シャペルによると、アジア人にトレードされたばかりのウータンを決して脱退はしていないオールド・ダーティだが、ロッカフェラに落ち着いたと思いきや、クラックヘッドで一番金を持っているトリック・ダディのマイアミをベースとするレーベル、スリップ・アンド・スライドから熱いラヴ・コールがかかっていた。しかし、ダーティのエージェントによると、企画物のDVDをスリップ・アンド・スライドからドロップするだけの関係と、ロッカフェラを離れる事を否定。尚、ダーティ自身は、初夏に発売予定のアルバムの制作と、独自の服飾ライン、“ダーティ・クロージング”に全力を傾けているらしい。アルバムには不仲が囁かれていたRZAによる5曲のトラックが収録される予定で、ゴースト、メスも参加している模様。“ダーティ”な服が流行るなら、最高?

今月のチャリティ
 最近、全く話を聞かなくなったエイズだが、アフリカや南米では今でも深刻な問題で、それを危惧するアーティストも少なくない。もうかれこれ15年近く続いているこういったミュージシャンやアーティストによるエイズ・チャリティ、ライフ・ビートのコンサートが3/11、NYで行われた。出演者は、ロッカフェラのカンイエ・ウエスト、ヤングガンズ、メンフィス・ブリーク、レルが熱いパフォーマンスを披露。このイヴェント、パフ・ダディが今の王国を作るまでは熱心に参加していたのだが、なぜか今回は、なんの関連も無かった様で、結局、新人を“違う”マーケットに紹介するイヴェントとなってしまった様だ。残念ながら、誰も南米やアフリカの小児エイズに触れず、結局、参加アーティストも勉強していなく、なんともお粗末な結果に、俺には見えた?

今月のカムバック
 なんと、スリックリックが2月20日、ブルックリンのサウスポーというクラブで、出所後初のNY公演を行った。CDしか使わないイーヴルD、シオドロ・プロジェクトをサポートに迎えたこのショウだが、ソルド・アウト。彼のピーク時を知らない若いファンや、ピーク時に若かった層などが詰めかけ、同じ様な体型になったリックに苦笑しつつも、相変わらずのエンターテイナー振りに皆様、いい顔していました?

今月のラジオ
 なんと、アフリカ・バムバータが20年振りにラジオに復活していた。ハーレムのコミュニティFM、WHCRの木曜日の深夜、「トゥルー・スクール・ミュージカル・ジャーニー」という番組で、バムがひっそりとラジオショウを持っていた。この所、局数は増えたが、どこも同じ選曲でうんざりしていたオーディエンスには嬉しいニュースだ。何にもラップのレコードをかけなくても、これがヒップホップだ、と再び教えてくれるムーヴメントになるといいね。手前味噌だが、私もそういった動きを渋谷FMの第2金曜の午後零時にやっています。こちらも80年以降に生まれた人達に、言われています。「“ヒップホップ”じゃねえじゃんか?」。リトル・サカー?

今月のTV
 さっき、ちょっと言ったデヴィッド・シャペルが、コメディセントラルというケーブル局で、自身のショウ、「シャペル・ショウ」をやっている。クリス・ロックが自分のショウを持った途端、保守的になったのに比べ、彼は毎回、クビを覚悟でロウなネタをやっている。最高だったのは、エディ・マーフィの兄のチャーリー・マーフィが、エディとツルんでいる時に経験した昔話を話すエピソードがあるのだが、その再現フィルムで、プリンスやリック・ジェイムスが登場するあたりは、書き尽くせない程、笑えます?




沼田 充司
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DJ/プロデューサー。 レーベル<ブダフェスト>主宰。 雑誌『ブラスト』でも執筆中。 ニューヨーク在住。 (Photo by Tiger)