レゲエ・ファンやヒップホップ・ファンからも熱烈な支持を得るロック・バンド、山嵐が縁のアーティストを集めコラボレーション・アルバム『Colors Water Music』をリリース。様々な面子を集結させつつも山嵐色に仕上げたTakeshiとSatoshiに話を聞いた。

今回、ジャンルの壁を越えてヒップホップやレゲエなどのアーティストが全曲に渡って参加していますが、まるで山嵐監修のコンピレーション・アルバムのようですね。
Takeshi(以下T):俺らとつながっている人脈って、外から見ると普通じゃ分からないじゃないですか。そういう人脈を一回、形にしてみたいと思って、出来ました。しょっちゅう色んなところでウロついてるんで、結構友達とか出来るんで、なんか出来ないかなと思ったりしてて。

今回、13組ものアーティストが参加しているわけですが、全員仲間からのつながりだから良い雰囲気ですね。
Satoshi(以下S):全く無理がないんですよね。本当、自然に。多分、そのつながりをマネージメントでやったら、結構無理してやってる感じが出ると思うんですけど、それ以前に友達として酒飲むような感じだったんで、自然に出来たと僕達も思ってて。

今回収録されている「Cause I Love You」は元々Moominの4thアルバム『Natural High』に収録されていた曲ですね。
T:そうですね、Moominは本当に地元の先輩みたいな感じで、この曲も元々僕らが作らしてもらった曲で…。

地元つながりで言うと、湘南乃風もそうですね。
T:そうですね。基本的にはダンスとかで会ってたんですけど、一緒にやろうという話は無くて。それで今回のアルバムを制作することになってから、結構レッド君(Red Eye)とかと話して、「一緒にやりますか」っていう、そういうノリで。

NG Headはどういう流れで?
T:俺、NGを昔から聴いてて、大好きなんですよ。それで紹介してもらったんですけど、「今度一緒にどうですか」って聴いたら、「ええよ」って言ってくれて。

アルバムのタイトルは『Colors Water Music』となっていますが、これはどういう想いがこもっているのでしょうか?
T:結構深いんですけど、人それぞれ色んな「色」があって、その違った「色」が意志の疎通を図れるのは「水」を通しているからだと思っているんですよ。っていうのも、人間の身体や地球全体も「水」で大半が出来ているし、生きていくのには必要不可欠であるから。その考えとかが集結するのは「音楽」だから、これを通してリスナーの方々とも共感し合えればなっていう部分を込めて付けました。

ちなみに、江本勝の著書『水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ』っていう本、読みました? 
T:読みました。やばいですよ、結構。ビデオとかでも実験とかしてて、「ヤベェ」って思いましたよ。

さっきTakeshiくんが言ってた「感謝」っていう気持ちにもリンクするかもしれないけど、飯食う時もタバコ吸う時も、感謝して吸ったり飲んだりすると、物凄いエネルギーを得られるみたいですね。だから、このアルバムも「感謝」の気持ちで聞けば、凄いパワーを得られると思う。
S:その辺の話をTakeshiとしてきて、「アルバムに "Water" っていうのを付けたいんだよね」って言ってきて、「良いんじゃない」って。キヨサクとやった曲でも結構その辺の世界観の話をしてるんで、聴いて欲しいですね。あと、ジャンルが違えども、一番高いところでリンクできているから、1曲1曲聴いてみて下さい



"Colors Water Music" 山嵐
[Dreamusic / MUCD-1099]
Featuring....
 Akee, NG Head, 湘南乃風
 Leyona, 大蔵, ラッパ我リヤ, Uzi
 Hab I Scream, Selmon, Bamiuda
 Moomin, Soffet, キヨサク