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  イスラエルがいきなりシリアを爆撃。
誰が一体テロリストなんだか、という雰囲気だが、結局、西側諸国の後ろ盾があれば何でも正義と見てはならない。どうして人々はいとも簡単に「彼らは機関銃を持っているが、俺達には石を投げる事しか出来ない」というパレスチニア人の言葉を忘れて、やはり西側やアフリカを搾取し続けて富を築いたイスラエル人が、プロパカンダ的に「パレスチニア人が残虐だ」と報道するのを信じているのだろうか?

 パレスチニアがろくに武装できないから、カミカゼ攻撃をしているというのは、どんなバカにでも分かる力関係であって、だからこそ、彼らは孤立し続けているのである。

どっかの左翼上がりのボケ中年が、「重信房子は実際に革命に参加して、パレスチニアにも行って、さぞ満足しているだろう」と、彼女が逮捕された時に言っていたが、だから60年代の左翼の多くは今、何もしていないのを象徴するバカどもなのだ。それは良しとして、テメエらのロマンティックなファンタジーを満足させる為に革命をやっていたアホとか、ヤッピーの父になった野郎どもは、何も分かっていない。重信女史の事は個人的に知らないが、少なくともパレスチニアの事情を分かっている筈で、その彼女が、満足どころか、エスカレートするイスラエルの暴挙にさぞ心を痛めていると、俺は思う。

またまた、そのヤクザ国家の手先が住友を乗っ取ったりしているみたいだが(実は戦後に乗っ取られていたというのが、本当の所だろうか?)、「昨日のテロリストは、明日の自由戦士」というスローガンを思い出した。テロとかのショッキングな単語で、我々は思考停止していないか、もう一度チェックすべきだ。


今月のイジメ
 最近、こっちでも社会問題になりつつある、学校でのイジメ、こっちでは「しごき」という意味に近い「Hazing」という言葉だが、共和党がそれをやっている。例の民主党候補、ハワード・ディーンのバック・ドロップをやったキオというライターが、5年前に地下鉄に書いているヴィデオが急に浮上し、逮捕となった。本人談によると、ディーン候補のスキャンダル作りに余念のない共和党が、ヴァンダル課というNY市警のグラフィティ専門の部門に圧力をかけ、なんとしてもキオを吊るし上げろという企画だったらしい?
今月のパフ
 最近のNY市政の大きな課題である教育だが、実はあのナチみたいなジュリアーニ市長より、ヤッピーの親分、ブルームバーグの方が熱心にやっている。まあ、自分の経験、つまり世界を相手に商売して、自分たちの無知振りを知っている彼だからこそ、子供たちをなんとかしなければならないというアイディアなのだが、そういう風潮に便乗し、なんとか政治に介入したいパフ・ダディが、NYマラソンに参加するらしい。それでチャリティを募り、自分の名前がついた機関を通じて寄付するという趣旨らしいが、それに向け、市内でトレーニングに励む彼を見た人は多い。しかし、自分の名前を自分でつけるという姿勢は、俺は好きじゃないな。一体、ビギーのチャリティ機関はどうしたんだい?

今月のバースディ
 殆ど手前味噌だが、私の長年のパートナーであるスタック氏の誕生を祝って、NYのあるクラブでセレブレーションが行われた。NYの新旧のライターとDJなどの縁のある面々が集まり、一時は本当にNYのクラブは禁煙なのか?という雰囲気と、ライター同士の醜いけん制の仕合いが、なんとも彼らしいパーティだった。ライター陣は、スパー、ノア、ノックス、ストライダー、スカッフ、JA、そして、共和党にイジメられているキオなど、NYのトラブルメイカー達が勢揃いし、近所を恐怖のどん底に突き落とした?

今月のジャム
 アップタウンは、スパニッシュ・ハーレムと呼ばれる東110丁目界隈にあるクレメンテという小さなクラブで、ヒップホップ・パイオニアの1人というか、ピンカラ兄弟、クール・Dとタイローンが毎週、地元住民をロックしていた。クール・ハークに多くのレコードを教え、当時まだ希薄だった要素のサウンド・システムを、やはりパイオニアの1人であったピート・DJ・ジョーンズと共にNYに持ち込んだのは、余り知られていない。特に後のフラッシュやシオドロが発見したとされるスクラッチや2枚使いは、実は彼らのアイディアだったという伝説もある。詳しくは今度聞いてみるが、ヒップホップが一般に巨大なビジネスになった事や、一般のDJのトレンドに関係なく、オリジナルのDJとして進んできたという感じの余裕のミックスは新鮮で、DJに希望を与える?

今月のサントラ
 こっちの評論家の間では、賛否両論のオタク大王、クエンティン・タランティーノの新作、『Kill Bill』は、日本ロケもあったが、サントラをRZAが担当している。RZAは、以前にもジム・ジャームッシュの『Ghost Dog』や、自身のウータン・プロダクションが制作したヴィデオ映画などでサントラ経験があるが、大きなスタジオが出すプロダクションは初という事で、また、タランティーノがクレジットを独り占めにしようとしている。それとも、レコード会社が、そういう事にしているのだろうか?

今月の本当のチャリティ
 元スティール・パルス、サード・ワールド、現スカタライツのトランペッター、ケヴィン・バッチェローが、イースト・ヴィレッジのトンプキン・スクエア・パークでチャリティを行った。メンバーは、NYを中心とする新旧レゲエ・バンドのヴェテラン達とDJ達だったが、会場でフルーツを振る舞う等の草の根的な本当の行動は、税金対策や売名行為の道具となっているチャリティに対して本当の意味を知らしめられた。この日に限って警察も協力的で、会場脇のパトロール・カーは紫の煙が充満していた。どうして白人は、レゲエ聞くと吸いたがるんだろう?




沼田 充司
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DJ/プロデューサー。 レーベル<ブダフェスト>主宰。 雑誌『ブラスト』でも執筆中。 ニューヨーク在住。 (Photo by Tiger)