昨年6月にリリースされ、「Riddim Award 2003」でも堂々と1位を獲得した1stアルバム『火の玉』以来となるFire Ballの新曲「Light Up The Fire〜FB:着火のテーマ/Lion Dance」が遂に完成した。待たされた甲斐あって更に進化したFBを存分に確認できる熱きチューンだ。

Fire Bがついたら火を挙げろ Fire B
Ah〜Ah燃やせ命を
Fire Bがついたら火を挙げろ Fire B
Ah〜Ah時代の扉開けろ Yo!

 一度耳にすれば絶対に忘れられない、という早くも現場を揺るがすこととなるこの熱いフック……その正体はFire B久々となるシングル「Light Up The Fire〜FB:着火のテーマ〜」、だ。

Chozen Lee〜Criss〜Jun 4 Shot〜Truthful〜、とソロ・パートを次々と回しながら、コーラスや合の手が入るという構成は正にFire Bそのもの。しかしそれはあの“マスターピース!”との誉れ高き1stアルバム(本誌前号のアワードの結果にも納得)からまた更に、というレヴェルの“進化型”をここに示している。Fire Bという4人のソロとしても十二分な力を持つ歌い手が、カルテットとして見せるフォーメーションは例えばT.O.K.と比較してどうの、というものではない。そのオリジナルさ加減は、このシングルでもしっかりとアピールされている。

冒頭のフックなど正に“命のメロディー”ではないか。そして、各人が描くリリックにはいい意味で遊びがない。そう、言葉を遊ばせることなくタイトに聴かせ、聴く者の心にも火を灯す。それはレゲエという音楽の持つ根源的なパワーの何たるかを知る彼らだからこそ成せる業であり、またポジティヴ・ヴァイブスを放ち続けることでその歌詩世界を豊かなものとしてきたFire Bならでは、の“やり方”と言えるだろう。

ただのスタイルなどではなく、魂込めた自分達の“流派”。それを改めてガッチリと見せつけられた感じだ。Sami-TとGuan Chai、そしてFire Bによるトラックも“Light Up The Fire”というメッセージを届けることに集中したのかような、メロディを映えさせるソリッドなもので、間違いなく“高揚”する。更にカップリングにはヒップホップ〜R&Bシーンのキーマンの一人として大活躍中のDJ Wataraiがダンスホールというテーマに挑んだWatarai流のレゲエ・トラックを鳴り響かせていて、これまた現場を熱くさせることマチガイナシ、の仕上がりだ。

そしてもう一曲の「Lion Dance」は“頂きを目指すライオン ”に自らを例えたメジャー・キーのチューンで大合唱の嵐を呼ぶような会心作。尚、このスティ・クリィによるオケでは、「Lion Dance」を始め、Papa-B & Boogie Man、Guan Chai、Yoyo-Cの各タイトル(全て10インチ・アナログ)がカットされている(勿論、“Life Style Records”より)そうなのでそちらのチェックも忘れずに。


'Light Up The Fire〜FB:着火のテーマ〜'
[東芝 EMI / TOCT-4449]