今年も、一昨年そして昨年に続き“ジャパニーズ・レゲエ秋の祭典”ともいうべき『ソウル・レベル2002』が間近に迫ってきた。本誌の別頁にレポートされているように、7月の名古屋ダイヤモンドホールでの「ハンズ・アップ」を皮切りに始まったF1サーカスならぬ真夏のジャパニーズ・レゲエ・サーカスは、昨年よりも更にパワーアップして、全国各地の会場で数えきれないほどのタオルが振り回され、眩いばかりのライターが灯され、耳をつんざくような大歓声に包まれた。

 各アーティスト、ミュージシャン、サウンド(そしてそれを縁の下で支えるプロモーター達)がこれまで行なってきた地道な活動によって、今日のようなシーンの盛り上がりが生まれたのはいうまでもないことだが、こうしたパフォーマー達のエンターテイナーとしてのスキルが向上して、より素晴らしいステージを聞く側/見る側に提示してきてくれているのは、何度かこうしたレゲエ・イベントに足を運んだことのある人なら一目瞭然だろう。

 今年もそうした強者パフォーマー達が揃った『ソウル・レベル2002』。ここで簡単に出演者を紹介しておこう。4枚目のアルバム『NATURAL HIGH』をリリースし、最も長くメジャー・シーンで活動しているMOOMIN、シングル「FOREVER」がスマッシュ・ヒットしているジャパニーズ・レゲエ界の歌姫PUSHIM、セカンド・アルバム『STILL ON JOURNEY』が好評のRYO the SKYWALKER、今年6月にメジャー・デビュー盤『火の玉』をリリースしたレペゼン横浜FIRE BALL、『THREE THE HARDWAY II』を発表し、常に圧倒的なステージを披露してくれる大阪のDJ3人衆、JUMBO MAATCH、TAKAFIN、BOXER KID、初アルバム『レゲエ馬鹿道場』を引っさげて全国の現場を沸せてくれているH-MAN、リリースされるシングルの内容がどれもが素晴らしくアルバムを待望されている職人DJ、PAPA-B、ZION HIGH PLAYERSとの『I&I TRAIN』でもかなりいい味を出していたコンシャスDJ、PAPA U-GEE、そしてデビュー・シングルがいきなりチャート上位に食い込んだ期待の女性シンガー、MINMI。久々のアルバムも完成間近の御存じRANKIN TAXI、そしてMCにはラジオ番組「VIBES CAMP」が好評のDJ BANAが参加する。サウンドは昨年得意のジョグリン・スタイルで大観衆を踊らせていたSUNSETに加え、札幌からINTERCEPTERが初見参。そしてもちろんバックを務めるのは、我らがHOME GROWN。初のフル・アルバムを発表しているだけに、演奏の気合いの度合いもかなり高いのでは?と期待してしまう(ということは、例のあの曲!も演奏されるのか!?)。

 きっと今回の『ソウル・レベル2002』でも、各々が素晴らしいパフォーマンスを披露してくれることは間違いないだろう。真夏のジャパニーズ・レゲエ・サーカスを経験してきて更にスキル・アップしてきた彼らに、タオルで、ライターで、そして大歓声で皆さんもアピールしてみよう。きっと彼らはそれに応えてくれるから。