日本は、まだ梅雨なんでしょうか?この原稿を書いてる時点では、NBAのプレイ・オフの真っ最中なのですが、レイカーズが優勝という事になっていると思うのでシャックです。NYの市長ジュリアーニは、本当の悪魔だと発覚したのに、あまり取り沙汰されずに不満なのは私だけなのでしょうか? 日本でどの程度報道されているか分からないので書いてみると、前立腺ガンを申告されてから、グレイシー・マンション、つまり彼の小学生になるセガレを含む家族の住む市長公邸に愛人を連れ込むは、離婚騒動で慰謝料の取引が終わるまで、市長退陣後に書く予定だった回想録の契約はしないと公言するなどの暴挙ぶりにタブロイドは賑わっているが、人々のリアクションは小さい。あと数ヶ月で退陣するとは言え、クオリティ・オヴ・ライフをうたい文句で躍り出たこの市長、本当の嘘つきでした。投票した連中は恥ずかしいだろうし、彼をサポートして来た人間は裏切られたと思っただろう。本当に偽善が横行するようになり、人が不感症になっていると感じる今日のNYです?

●今月のヒップホップ1
 なんと、今開催されているヒップホップ・サミットの主催者の一人、ラッセル・シモンズが、サミットに先がけて発表した声明のなかに政治の介入を求める部分があった。州議会議員の名前が羅列するこの声明文によると、ネガティヴなヒップホップへの規制、レコード業界の人種的な搾取などに抗議することが、州議会議員のサポートも得て正式に議会に提出された。尚、このサミットには、Pディディ、ドレ、マスター・Pなども参加予定で、今後のヒップホップの方向が計れる? 

●今月のヒップホップ2
  そのサミットにも勿論参加する、ティーチャー・KRS1が主宰するテンプル・オヴ・ヒップ・ホップが中心となり、国連にやはり同じ様な事を要請した。それには、ヒップホップを世界的にカルチャーとして認識してもらおうという要項があり、満場一致でそれは可決した。つまり国際的にヒップホップはカルチャーとなった。歴史的な出来事である?

●今月の放送禁止
 ネガティヴなラップって言えば、エミネム氏であるが、コロラドの放送局の一つが、クリーン・ヴァージョンをかけたにも関わらず、FFC(放送管理局)から罰金$7000の支払いを命じられた。エミネムの2枚のアルバム、『リアル・スリム・シェイディ』と『マーシャル・マシューズLP』は、既にFFCから放送禁止に指定されていたが、このFM局がその解釈を間違えていたというのが、局からのコメントであった(仮説)。ウーン、州議会も動いていて黒白戦争が始まるのかね?

●今月の法廷
 ジョージ・クリントンがいきなり800タイトルもの曲をやっているアーティスト達を、違法なサンプリングと訴えた。ジョージ氏のエージェントであるブリッジポートという出版社が、ジョージを代表してとの事だが、訴えられているアーティストは、ドクター・ドレ、アイス・キューブなども居て、シリアスである。ユナイッテド・ファンクは$でつながってたのね?