プロフェッショナル・バスケット・ボールのシーズン開きで、心配されていたNYニックスのスプリーウェル選手の確保が確実となりNYも安泰。早速、勝ちまくっているが、しばらくチャンプであり続けそうなヤンキースに、NYニックスがNBAを抑えて、NFLでもNYレンジャースが優勝したりなんて2000年になるのでしょうか。音楽では、チャートに登る様なヒップホップの曲は、もうヒット曲リメイクのネタもないし、どうなるの?と思い気や「Rock The Casbah」すか。でも実はこの曲、オリジナルが出た当時は、アメリカのダンス・チャートに入っていたんですね。しかも同じクラッシュによる「Mafnificient 7」は、アフリカ・イスラム等のヒップホップのミックス・ショーでは、ダーティ・ハリー名義で、リミックスされていたモノを使用していたから、正当なヒップホップ・ネタなんすか? ついでに、フューチュラのレコードのバックもクラッシュだった。と結局、弁護してしまった訳ですが、馬鹿馬鹿しい。益々、デカダンスしてる様に見えるシーンですが、アンダーグラウンドからの革命は起きるのか?

●今月のプロップス
 先月に続き亡くなった人を二人。PG、ブルックリン出身で70年代後半から活動しているグラフ・ライターで11月2日、心不全の為他界した。葬儀は彼の出身地であるプッシュウィック地区で行われ、新旧のグラフ・ライター達が会場を訪れ、敬意をはらう。彼は当時数少なかったブルックリンのオールド・スクールを代表するアーティストで現代のブルックリンのライターに多大なる影響を与えた。もう一人は、ソング・ライターのアラン・フェルダーだ。ヒップホップでも馴染み深い、ケニ・バークのあの曲や、フィリー・ソウル系のアーティストや、サル・ソウル・レコードのヒット曲を書いた彼が、やはり心不全で作曲のキャリアを閉じた。葬儀は、やはり出身地のフィラデルフィアで11月13日に行われた。というヒップホップに貢献した二人に再びプロップスを。

●今月のスニーク・プレヴュー
 また亡くなった人だけど、この号が出ている頃には充分温まっている筈のノートリアスBIGのニュー?アルバムだ。前回お知らせした様に、プレミア、ローリン・ヒルが参加している新作だが、そのサンプラーには、アルバムに収録されない予定の曲が混入、いったい何を考えているか分らないプロモ展開だが、嬉しい事に噂だけに聞いていた「House Of Pain」が収録されている。この曲は、2パックとやはり凶弾に倒れたライヴ・スクワッドのストレッチとの3人のコラボレーションで、ジェシー・ウエスト・プロデュース曲なのだ。このサンプラーに入っているヴァージョンがジェシー・ウエストのプロデュースのままなのかは未確認だが、ストリートの話題になるのは間違いなし?

●今月の殿堂
 先月のロックン・ロール・ホール・オブ・フェイムのヒップホップへのトリビュートに続き、オハイオのその博物館を兼ねた殿堂で、ヒップホップのセクションのオープニングが11月10日に行われた。ラッセル・シモンズなどの寄贈の数々のプラティナム、ゴールド・レコードにランDMCのアディダスや、ヒップホップにまつわる展示物が見れる。オープニングでは、グランド・ウィザード・シオドロやグランド・マスター・フラッシュによるデモンストレーションが行われた。そう言えばロック・レイダーが、グランド・マスターに彼らによって昇格したって知ってた?

●今月のジャム
 「Simon Says」でポップ・チャートにも踊りでたファラオ・モンチが、10月17日にクラブ・トンネルで、ライヴを披露。アルバムにも参加のバスタ・ライムと、MOPが参加。その週の20日にはやはりNYのクラブ・チーターでアルバム・リリース・パーティを行う。益々好調なレーベル・ロウカスだが、その柱の一つ、モスデフのアルバムでも健在な所を見せているダイヤモンド・Dが今月の写真だ。DITCもトミー・ボーイと正式に契約、年内にもアルバムが予定されているらしい。もしかしたらこういった要素が革命につながるのかもと無理やりな結びで、今月は失礼?