こっちNYでは、脳炎などが発生していて、9月になってから市をあげてヘリコプターまでもが登場して、伝染の原因となっている蚊を駆除するという騒ぎになっています。それで昔打った日本脳炎のワクチンって一生モノなのか一瞬考えてしまったのですが。しかし、大雨で地下鉄が麻痺したり、停電騒ぎなど、散々だったNYの夏を締めるべくして起きたこの騒ぎです。この駆除に使われた殺虫剤が、車の塗装に影響がある可能性があるから、洗車を勧めるという報道が散布後あったのですが、つまり、塗装が溶けるって事は人間にも当然やばいって事だって。そういえば、口の中がなんだか苦いなんて気のせい? 同時にNYのリンカーン・センターのオペラ・ハウスではMTVアワードが行われて、ヒップホップ界も当然レプリゼント。アワード嫌いなジェイ・Zが、初めて正義を見た。それともMTVだけの出来事なのだろうか? 今回のホスト、クリス・ロックが、出演者のエミネム、キッド・ロックなどに 「何故、黒人になりたい」と挑発し続けていたのが印象的で、ベスト・ヒップホップ・ヴィデオは何故TLCなんだろう?

●今月の判決
 何と、3人のラップ・アーティストが、同日に判決を受けるという、まるでメディアを意識した最近のNYの司法機関です。8月31日ダウンタウンは、NY地方裁判所でインタースコープ重役、そしてナズのマネージャーでもある、スティーブ・スタウトをシャンペンのボトルで殴った容疑のパフ・ダディが、監察処分、及び″アンカー・マネージネント″なるクラスを受講するというオマケ付きの判決を受けた。″アンカー・マネージネント″は精神科医による怒りなどの感情をコントロールするという講議で、判決では1時間の受講義務だった。そして2人目が銃の不法所持で起訴されていたバスタ・ライム。ツアー中断など反省が深いと、5年の監察処分という、軽い刑となった。最後が、今月のカテゴリーにすらなるODBだ。麻薬及び、銃の所持の容疑だったのだが、出頭せず判決は先に延びた。詳細は発表されなかったが、アルバムもまもなく発売の彼は実刑だと7年とも言われている。しかし、9月っていつもこんな話が多いって気付いてるって俺だけ?

●今月のグラフ・ショー
 FXクルー・ヴィデオも発売され、今夏はギリシャを含むヨーロッパでツアーをしてきたFXクルー主催のショーが、ダウンタウンのギャラリー、ヴィンセント・ルイスで9月2日にオープンした。展示は一週間にわたるのだが、オープニングナイトには、多彩なゲストが雨天に関わらず登場。出展はFXのセス、ポーズ2、オールド・スクールのキングで、今秋にシーン・ワールドなるグラフ関係の博物館?をオープンするシーン、TFPのセント、スタック1も参加。一時はライター同士の喧嘩も始まり、NYグラフ・シーンらしい夜だった。

●今月のフリー・スタイル・キングス
 ノー・リミットに移籍してから、ヒップホップ・ファンには無視されているスヌープ・ドッグだが、エグジビットとのタッグを組んでから再び注目されている。プロモでNYに今週来ていて、ライヴで一時間に渡るフリー・スタイルをホット97で披露。まさに無防備のNYのファンを驚かせた。スヌープとエグジビットの再演はドクター・ドレによる『クロニック2000』で聞ける。更に、今プロモで出回っているオールド・ダーティ・バスタードのフリー・スタイルが凄い。最近ヒットのビートを次々に変えてフローするモノなのだが、アルバムの曲より個人的には楽しめた?