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309    ARTISTS    KENTY GROSS

KENTY GROSS
BUN BAN BOM
 
Interview by Masaaki Okino
 

コテコテなにわエンタテイナー魂で今夏も多くのビッグ・フェスを沸かせたKenty Grossが、ニュー・アルバム『Bun Ban Bom』を12/3にリリース。コンスタントに作品を発表しながらも現場ラバダブにはめっぽう強い、そんなイメージの彼に新作について聞いた。
 
●約一年半ぶり5枚目のアルバムとなる訳ですが、完成に到るまでの状況は?
Kenty Gross(以下K):今回はあまり日程に追われることなくツアーなどの間に録音して、じっくり自然な流れで作ることが出来ました。曲は沢山作っていたので、夏前に1/3くらいは録音して、7月にシングル「ほんまに言うてんの?」をリリース、その前後にいくつか大きなライヴがあり、また制作もしつつ、という感じでした。
 
●時間をかけて制作したことが最も反映されている面はどういう部分でしょうか?
K:歌はもちろん、ミックス・ダウンや細かい部分まで納得できるまで関われたことですね。
 
●前作までは“裏ヴァージョン”を続けてリリースしていますが?
K:一応考えてますが、今作は“表裏一体”な部分も出してみたいなと考えました。「ピー」と入れば何言うてもOK、というものでもないし。自分の中ではそろそろ下ネタ卒業作品かなとか考えてたんですけど、結局「Ting Ting」とかモロですね(笑)。意識しながらボカしながら。まあ、一曲まるまるチ○コの歌っていうのも逆にないかなと(笑)。まばらに色々な要素を織り込んだりちりばめたいんです。現場と違って攻撃的な歌詞のバッドマン・チューンばかりを聴かされても気持わるなってくるでしょ?(笑) 気持よく聴ける要素が薄れるというか。聴いた瞬間、歌ってしまうようなキャッチーさも必要だなと常に考えてますね。
 
●タイトル曲「Bun Ban Bounce」のように?
K:以前から「ブン、バン」言うてたんけど、ある時、誰かの「ボーン」という声が後ろから聞こえて、それをいただいたみたいな(笑)。意味はないですけどね。
 
●その他に今作の特徴として浪速節調な「美人局」や「Nah tun back」、「おおきに」などけっこう真面目に歌っている曲がありますが、そういうところ、狙ってます?(笑)
K: 「おおきに」は最初シングルにしよかなと思ったから、狙ってないと言えば嘘になりますね(笑)。これはオカンのために書いたんです。
 
●実際、聴いてもらった?
K:さあ? 歌の一番あたりは書いてる時に聴いてましたけど、最近は他の曲もヘッドフォンしながら台所で聴いてるみたい(笑)。でもそういう世代の人達にも広く笑って聴いてもらえたら、そして現場にももっと笑顔があったらエエなと思いますね。真剣に聴くより「次どんなこと言いよんねやろ?」っていう期待感のようなものがあれば面白いですよね。「Nah tun back」はダンスの帰りに淀川を見ながら運転して浮かんだ曲。いつも通る道が一方通行やし、っていうとこにも引っ掛けて(笑)。
 
●曲は常によく書くほうなんですね?
K:毎週ライヴやラバダブをやってるので、自分の中でも飽きないように新しいネタを持って行くようにしてます。曲もライヴでこなれて出来上っていくものですし。ただラバダブというのは曲作ってそれ歌いに来ました、っていう持ちネタの発表会で終わってはいけないと思うんですよ。いまTontomanやHibikillaとChop Stickと僕で“THC KG”という謎のユニットでラバダブ道場のように鍛えあっているんですけど(笑)、そういうラバダブを大阪に持ち帰ってもなんか違うんです。常に他のDJのリリックに呼応してDJできる人が少ない。昔から一緒にやってるVaderとかPeter ManやSilver Kingは別ですが。シンガーとは違いDJはそういう意識が大事だと思います。僕自身も以前はラバダブに混ざりたくてリリックを増やしていたところもあったんですけど、それよりもリリックをいかに即戦即効に活かせるかですね。そういう意味ではDJとして成長したと思います。ただ最近は出番が15〜20分ほどしかないステージが増えていく一方、曲も同じようにどんどん増えてくるし、短時間ではいままでのパターンみたいなことになってくるので、もっと長いステージをしたい、できるようになりたいですね。
 
●リリックや曲に関して大きなステージ・ショウとラバダブとの違いはある?
K:そういうことを意識して作った曲はまだないですが、やはりショウではそういう点も意識して歌っています。ステージは尻上がりなノリが好きですね、最初はブラッとポケットに手を突っ込んで出てくる、みたいな(笑)。
 
●ラガ王子様みたいなCDジャケットの衣装がインパクトありますが、衣装も大きな要素だと思いますか?
K:僕の中ではDJスキルとファッションは比例するっていうのがあって(笑)、動きも大事ですしね。いつも同じやなとか言われるのもアレなんで、結構考えるんですけどね(笑)。(今年の)「横浜レゲエ祭」の時は(吉本新喜劇などで知られる)大槻衣装に借りに行きましたもん、ネクタイ鯉のぼりでしたわ(笑)。
 

"Bun Ban Bom"
Kenty Gross
[Victor / VICL-63135]

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