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308    COLUMN    UK REPORT

Photo & Text by SIMON "MAVERICK" BUCKLAND

Frenchie with Mr. Vegas
 
Greetings Friends,
 
● ヴォーカル・グループのWailing Soulsがオリジナル・メンバーで復活、ニュー・アルバムをレコーディング後、北アメリカを回る大規模ツアーを計画中というニュースに補足すべき事実が発覚した。“復活”したのは、オリジナル・メンバー4人の内、Winston 'Pipe' Matthews、Lloyd 'Bread' McDonald、そしてRudolph 'Garth' Dennisの3人ということだ。このように、ヴォーカル・グループは(The Diamondsは例外だが)、長期間にわたってオリジナル・メンバーのみで活動していくことが不可能なのだろうか?
 
●Elephant Manのマネジメント会社が彼のヨーロッパ・ツアーの中止を発表した。以前、ツアーの中止の理由について、彼がパスポートを無くしたため(!)と報じられたのだが、実際には、ヨーロッパの同性愛擁護団体の活動により多数の公演が中止になる可能性が高く、興行的に失敗になる可能性が高いためらしい。Buju Bantonのツアーも同じような理由で中止に追い込まれている。このような同性愛擁護団体とのいわば袋小路状態を解決する糸口を見つけなければ、レゲエ業界に深刻な問題を与え続けることになるだろう。
 
●Shaggyは、Notting Hill Carnival開催時に『Daily Telegraph』紙のインタビューに答え、SizzlaやCapletonの強烈なアンチ・ゲイ・リリック(特にゲイに対して暴力をふるうように鼓舞するようなもの)を批判した。Shaggyはこれらのリリックがレゲエに対する偏見や嫌悪感を増幅し、他のレゲエ・アーティストの活動さえも妨害しかねないと懸念している。彼の言葉を引用すれば、SizzlaやCapletonは、MarleyやToshなどレゲエを国際的な音楽のジャンルとして確立した功労者たちの功績を台無しにしているという。その後、ShaggyはBritney Spearsにダンスホール・レゲエを紹介することに興味を持っているとも報じられている。
 
●ヨーロッパ・ツアーを成功させたばかりのMr. Vegasが、少なくとも1年間の活動休止をアナウンスした。なぜ彼がそのような決定を下したのかは報道されていないが、彼はマスコミやプロモーション嫌いで有名だったようだ。
 
●Max Romeoがこのコラム執筆時、3ヶ月におよぶヨーロッパ・ツアーの日程をほぼ終えていた。彼はヨーロッパ(特にフランス)においての歓迎ぶりに非常に感激し、ジャマイカに戻った後に新たなレーベル、Cramax Musicを興すことを発表した。このレーベルはMaxの曲だけではなくSophie Squireのような新人アーティストの曲もリリースしていくようだ。実は、Romeoがレーベル・ビジネスに手を出すのはこれが初めてではない。1970年代に彼が立ち上げたRomaxレーベルを、彼のファン歴が長い人は思い出すだろう。
 
●'Sir' John HoltがQueen Ifricaをフューチャーし、名曲「Queen Of The Ghetto」(21st Productions)を復活させた。Ifricaのラフなスタイルとは対照的な'Sir' Johnのスムーズなヴォーカルが際立ったコンビネーション・チューンに仕上がっている。この7インチ、是非オススメしたい。
 
●Freedom Soundsの創始者、Bertram Brownが9月8日に亡くなった。惜しくも、彼の名前は最近没したジャマイカン・ミュージックの先駆者リストに刻まれることになってしまった。Freedom SoundsはPrince Alla、Devon Russell、Earl Zero、Joe Higgs、Sylvan White、Phillip Fraser、Frankie Paulらに代表される質の高いルーツ音楽をリリースしてきた。現在、これらのアーティストの曲は流行の“レトロ”系音楽として高く評価させている。しかし、1986年にBertram Brown自ら未発表音源を収録したテープを携え、ロンドンのレコード会社に音源を売り込みに行った際、誰も相手にしてくれなかったことを僕は覚えている。彼の死は非常に残念だが、アルバム1枚分ほどの未発表音源があるときいている。Bertram Brownにビッグ・リスペクトだ。
 
●MOBOアワーズ2008の受賞者がそろそろ決定するはずだ。レゲエ・アルバム・カテゴリーには、Etana、Mavado、Busy Signal、Taurrus Riley、そしてBeenie Manがノミネートされている。
 
●Bob Marleyの肖像が刻印された記念金貨と銀貨がジャマイカで発売されたらしい。
 
●ヴォーカル・トリオIsrael Vibrationのオリジナル・メンバーの1人、Albert 'Apple Gabriel' Craigが、グループ脱退後のソロ活動で正当な報酬を得ていないことがわかった。Appleはソロ活動の他に様々なプロジェクトに参加しているのだが、評価に対しての見合った報酬が支払われていない“Praise Without Raise”(Dennis Brownのヒット曲で、“評価は高いが報酬が低い”という意味)になっているというのだ。彼は不衛生なところに住んでいたらしく、それが原因で健康状態が悪化、現在ではその住まいさえ追い出されて路上で生活しているというのだ。彼が一刻も早く音楽が制作できる環境に戻れることを願っている。
 
●マレーシアのPakatan Rakyat政党連合は、青少年の健全な育成に悪影響を及ぼすという理由で、同国においてロックやレゲエ・コンサートの開催を禁止している。愛国的な歌を歌うアーティストのみがショーを開催できるとしている。
 
Till Next Time, Take Care..........
  
(訳/Masaaki Otsuka)
 

Max Romeo

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