HOME > 308 > RAW SINGLES from No.308

topics

308    COLUMN    RAW SINGLES

Raw Singles
Text by Takanori Ishikawa
 
Movado / Real Killa (Big Ship)
イントロから迫力満点、マッチョなジャグリン "Day Rave"。ピッチはそれ程速くなく、ジワジワと前進する感じ。鮮やかなリズム・パートの使い分けで表情豊かなサウンド。最近のアメリカン・ブラック・ミュージックとの共通項も数多い音作りですね。ガンマン・リリックス。
  
2. Bramm / It's What Eva (Big Ship)
"Day Rave"。注目の個性派DJ。往年のPapa Sanにも通じる声とフロウ。ライミングもオールドスクール風味ありで面白いですね。激ソリッドなこのトラックとの相性も良し。信心深い男の歌。常に神様がオレを守ってくれているという内容。
 
3. Vybz Kartel / Million By A Morning (Don Corleon)
以前からパワー・プレイ中の1曲。メロディアスなシンセをふんだんに使ったトラック“Tiger Balm”。イントロは80年代のNYアングラ系のサウンドを思い出させる怪しいムード。リズム自体はダンサブルでシンプルですが。如何に自分が金持ちかを自慢するリリリックス。
 
4. Vybez Kartel / Never Tun A Rapper (Don Corleon)
こっちは別のオリジナル・ジャグリン“Stimulant”。ベースがカッコイイ。このレーベルにしては珍しいタイプのリズム・パターン。ドラムではなくベースが全体をグイグイとリード。オレはレイプなんかしないぜ、女には困っていないからなとDJ。
 
5. Alaine / Spin Mi (Don Corleon)
“Stimulant”。MP3、ダウンロードじゃなくて、私のレコードをスピンしてよ云々なリリックス。古風なスクラッチ入りのミックス。アナログ・アンセムであると共に、2バース目以降はセクシャルな求愛ソングとも聞き取れるダブル・ミーニングなリリックス。
 
6. Tony Matterhorn / Future Wine 2024 (Stainless)
ギャルへニュー・ワインをレペゼンするチューン。歌われている内容をそのまま実行したら結構凄い事になりそうな…。リズム・パートとシンセ・ストリンングスだけで構成されているミニマルなオリジナル・トラック使用。
 
7. Mavado / So Clear (Ward 21)/span>
今回も素晴しく独創的なサウンド・メイク“Stinkin Water”。唸る重低音ボトム、歯切れの良いドラム、それぞれの音色もWicked。世のトレンドとは一線を画す音作りながら、音楽の質そのものは極めてハイレヴェル。Bad Mind攻撃ソング。
 
8. Elephant Man / Real Bad Man (Ward 21)
(7) とは別トラック“Dutty Water”。オールドタイミーなドラム・パターンを使いながらもサウンドはWard21印の2008年型。大胆不敵に音数を絞ったミックスもナイス。アグレッシヴなビートに呼応するBad Manチューン。
 
9. Elephant Man / Sly High (Opera House)
Red Man Internationalの“Ko Lo Ko”リメイク・トラック。ブツ切りのベースライン、躍動するドラム等、ほぼオリジナルを忠実に焼き直したサウンド。久々に聴いたけどイイっすね。女性が大好きな野郎は手を挙げろってDJ。早口でまくしたてるDJもスキルフルです。
 
10. Beenie Man / Put It On (Bread Back)
ゆったりとしたジャグリン“745”。控えめなオーケストラ・ヒットが良いアクセントになっている。キレの良いシンセベースが肝ですね。他人の女もおかまいなし、ガンガン俺はやっちゃうぜというリリックス。かなり直接的な表現も彼らしい。
 
11. Charley Blacks / Inna Di Car (Drop Di Bass)
カーセックス・ネタ。超楽しげにDJしてます。かなりハウスっぽいビートを中心に展開するポップなダンスホール。ハウスと言っても80年代の初期物を模した感じでキッチュです。ストリングスもどこかで聞いた事のある様なサンプリング。スッキリと整理されたトラックで良いですね。
 
12. Shane-O / Ghetto Prayer (Jam II)
ヒップホップ・ビートが勇壮に響くスローなオリジナル・トラック。マーチング・ドラムとメロディアスで派手なシンセ・ストリングスでこれでもかとドラマチックに迫る。ゲットーで生活している人々の現実を描写。誰も信じられない過酷な状況をリリックスに。
 
13. Demarco / Determination (357 Records)
泣きのギターが大活躍するスローなトラック“Paradise”。殆どの演奏がおそらく生演奏でメロウな音作りのワン・ドロップ。これからも精一杯ハードワークして成功を掴むぜって感じのポジティヴな歌。上手い下手は別にして完全に自分の世界を作ってますね、このアーティストは
 
14. Sizzla / Put It Away (King Of Kings)
ヘヴィなルーツ・ロック・トラック“Solidarity”、シモンズ・ドラムっぽい音が珍しい。80年代のレゲエをかなり意識したサウンド。女性コーラス等、ポップな要素も加味されていて不思議な仕上りではあります。若者よ、銃を置け。真っ当な人生を歩めと訴えるメッセージ・ソング。

top
top
magazine

magazine

magazine

magazine

magazine

magazine

columns

GO BACK

ISLAND EXPRESS
UK REPORT
WHAT THE DEAL IS
PLAY IT LOUD
RECORDS & TAPES
RAW SINGLES
CHART
RING RINg RING
BOOM BAP
Day In Da West

columns
columns

columns
columns
columns
columns
page up!
Riddim Nation

"Riddim"がディレクションする
レゲエ番組「Riddim Nation
第19配信中!

Go RiddimNation!

nation