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JAH SHAKA & YOUNG WARRIOR
LET JAH MUSIC PLAY
  
Interview & Photo by Ras Seki "Eastern Judah" & Ras Ume "Liberation Asher" (Tribe Works Sound System)
 

UKルーツ・シーン創設期から現在に至るまで、その頂点に君臨し続けるジャー・シャカ。そんな彼が、今年に入り2枚のシングルをプロデュースした息子ヤング・ウォリアーと共に来日。彼が同席したお陰なのかいつも以上にリラックスしたムードの中でインタヴューは始まった。
 
●唐突ですが、まず始めにあなたにとってレゲエとは何ですか?
Jah Shaka(以下S):メッセージとハート・ビート、そして私のスピリッツから来るものだ。
 
●音楽を始めたきっかけは?
S:私が若い頃は黒人の地位や意識を高めるための運動が盛んだった。私は自身が出来る最良の方法として、音楽によって歴史や真実・希望を伝えて行こうと思ったんだよ。
 
●ズールー王シャカの名を冠したのは?
S:我々の祖先は奴隷としてアフリカから連れ出され名前をも奪われた。本当はそれぞれが部族やヘブライの名を持っているのに。シャカとはヨーロッパの軍勢に怯む事無く、勇敢に立ち向かった男の名だ。私はアフリカの精神を受け継いだのだ。
 
●あなたがイギリスではなくジャマイカに留まっていたとしたら、音楽性は変わっていましたか?
S:どれだけJahに近いか、信仰心があるかという事で場所ではない。どこに居てもJahのこと、私たちの歴史・哲学を伝えていただろう。
 
●30年以上に渡り教育の重要さについてメッセージを送り続けていますが、十分に伝えきれたと思いまか?
S:十分ではないね。だから財団を創りアフリカ等に援助を続けている。音楽はもとより、教育や医療などをね。特にガーナからは多くの人たちが奴隷として連れ出された。そのためにもアフリカの苦悩や歴史を伝える必要がある。            
 
●多くのミュージシャンやサウンド・マンが、あなたに影響を受けたと言っています。特に若いミュージシャン達はあなたにプレイしてもらえる作品を、と考えているようですが?
S:とても光栄に思うよ。ロンドンのラジオはあまりルーツを流してくれない。だから俺が率先してプレイしてるんだ。
 
●独自のプリアンプ、巨大な真空管のパワーアンプやサイレン・マシーンなどを駆使し、独特なサウンドで多くのサウンド・マンに影響を与えたあなたのシステムですが、最近システムを新しくしたみたいだけど?
S:機材の一部を盗まれたりと色々あったために一部を新しくした。以前はアナログ機材にこだわっていたが、デジタルでも随分満足のいく良い音が出る時代になったよ。
 
●ロンドンであなたのサウンド・システムでのダンスを体験しないと本当のジャー・シャカ・サウンドは解らないと思いますが、何故日本では同じスタイルでやらないのですか?
S:そりゃあ俺だってそうしたいが、俺のターンテーブルやアンプは50年代物だぜ! 運べないし無理だろう! それに日本で俺のことを知っている人はまだまだ少ないんだ。だから自己紹介の意味でオーディエンスの方を向いてプレイしたいんだよ。
 
 ここで今回一緒に来日した彼の息子でありアーティストとして活動を始めた、ヤング・ウォリアーにも話を聞いてみよう。

●ラスタの道は父から学んだの?
Young Warrior(以下Y):父というよりもルーツ・ミュージックから沢山のことを学んだんだ。もちろんラスタの家族に生まれた事も大きな要因の1つだけど。
 
●偉大な父を持ったことについてどう感じる?
Y:みんなに訊かれるけど、それほど大げさに感じてないよ。たまたま自分の父がシャカだったということさ。
 
●プレッシャーは感じる?
Y:プレッシャーというよりは、人々の期待を感じる。父とは育った時代や環境も違うから色んな違いはあると思うけど、僕は僕のスタイルをやるだけさ。
 
●自分から音楽をやろうと思ったの?
Y:子供の頃から楽器をいじっていたし、常に傍に音楽があった。音楽をやることはとても自然なことだった。
 
●先頃、シャカ・レーベルから2枚のシングルをリリースしたけど手応えはどう?
Y:前々からネットでプロモートしたので反応は早かったね。ロンドンの老舗レコード店ダブ・ヴェンダーのチャートでもすぐ1位になったし。良い感じだね。
 
●将来の目標は?
Y:UKのレゲエ・シーンをもっと発展させたい。ラジオをから普通に僕たちの曲が聴けるようにね。近々出すアルバムには自分で歌った曲もあるんだ。楽しみにしていて欲しい。
 
●最後に読者へメッセージを!
S:自分を信じて進め。神から贈られたギフト(才能・能力)を見つめて役に立てて欲しい。
Y:時代と共にレゲエは変わったけど、僕らは変わることのないスタイルを貫いていくのでこれからも応援して欲しい。
 
 30年以上シーンのトップに立ち続けるパワーを持ち、1人で8時間以上プレイし、1,000人以上のオーディエンスで会場をいっぱいに出来るルーツ・アーティストは、現在ジャー・シャカのみである。その原動力はどこから来るのか。「Jahへの熱い信仰だ」と本人は語る。今後はジャマイカでのルーツ復興にも力を注いで行きたいという展望もあるようだ。別れ際に彼の身体を気遣って声をかけたら「俺は不死身だ!」と言って笑った。その時の暖かく力強い目が印象に残る。

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