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305    COLUMN    PLAY IT LOUD

FAYA HORNS MEETS MAD PROFESSOR AND JOE ARIWA / FAYA HORNS
[MACKAFRESH / MKF10 / 輸入盤]
スカの時代から活躍してきたジャマイカ音楽の花形が管楽器、それは今も変らない。曲の要所を引き締め高揚させるフレーズの妙技に通は唸ってきたものだ。そんなトロンボーンに魅せられてみませんか。脇固めではなくワイルドサイドを突き抜けたホーンは威風堂々としている。ファヤホーンズは本気だよ、だって音が熱いからさ。主役を立てたマッド&ジョー親子のダブ・ミックスも流石落としどころを心得てますな。(磯野カツオ)
 
GLORIFY THE LORD / FRED LOCKS
[COUSINS / COUDCD043 / 輸入盤]
今なお絶大なる人気を誇るFred Locksの新譜。40年以上活動を続け更に円熟味を増す歌いっぷりは流石の一言。ミュージシャンはMafia & Fluxy、Chinna Smith、Dean Freser、Nambo、Horse-mouth等の錚々たる顔ぶれ。特に印象深いのはFred Locks & The Steppers名義で79年に制作された名曲「Kill Nebuchadnezzer」のリメイク「Babylon Falling Down」。他収録曲もヘヴィな物、清涼感溢れる物といいバランス。(楳原豊人)
  
CITY RUNNINGS / CORNERSTONE
[REGGAE RETRO / RRTCD 017 / 輸入盤]
UKバーミンガム出身のネヴィル・ブラウンが中心となり80年代にバンドCornerstoneを結成、解散後はソロとして作品を発表してきた。本作は94年に録音された曲を新たにマスターし直しリリースしたもの。全トラックを彼自身でプログラミングし歌い上げている。打込みではあるがそれを前面に押し出したものとは一線を画したモダン・ルーツ・アルバム。リズムトラックと本人の円やかで涼しげな声質の相性もバッチリ。(楳原豊人)
 
HEAR ME ROAR / J BOOG
[SOUTH PAC / BMS60428-2 / 輸入盤]
ハワイのシンガーです。素晴しい声なんだなあ。少しかすれたソウル・ヴォイスでシングジェイ風に歌います。80'sの雰囲気を醸し出しつつラヴァーズ・フィーリングのダンスホール・レゲエ。カツオ必殺ラヴァー曲に勝手に認定した「Until One Day」、めっさええ曲、ほんまです。更にマーロン・アッシャーの「Ganja Farmer」をカヴァーしています。ジャケットは目をつぶってね。中味は最高だから聴いて欲しいっす。(磯野カツオ)
 
SOLID GROUND / THE BLACK SEEDS
[SONAR KOLLEKTIV / SBCD11 / 輸入盤]
ニュージーランド出身のレゲエ・バンド、今作は4作目。JA、UKとも違うフィーリングを醸し出す彼らは前作よりも更なる飛躍を遂げた。実際、同じタイプのサウンドが見当りません。ニューウェイヴとソウルとファンクの要素を感じさせるけど、屋台骨はレゲエ。爽快な気持ちになるんですよ、ブラック・シーズを聴くとね。進化変化万歳、新しいレゲエに出会えるとワクワクします。発汗量倍増カツオ推薦盤よ。(磯野カツオ)
  
ストロング・ワン/エターナ
[ビクター / VP / VICP-64383]

スワヒリ語で「Strong One」の意を名に持つこの新生かつ真正ラスタファリ・ディーバの待ち望まれたデビュー作。ソウルやジャズの要素を取り入れつつも、ヤーディな楽曲の数々に、力強さだけでなく実に繊細な彼女の歌声がビッグママの様に優しく響くのは、常にラスタ・ウーマンとしてユーツをエンカレッジするSpiritとPrideが輝いているから。大名曲「Roots」他、ジャンル問わず歌物好きを必ず唸らせる大推薦盤。(遠井なつき)
 
プレッシャー・サウンズ・プレゼンツ:タフ・カッツ・dj KENTARO クルーシャル・ミックス/dj KENTARO
[ビート / PSCD-60 / 国内盤]
dj KENTAROがパーティやミックスCDでここぞというタイミングでレゲエ・チューンをブレンドすることはあっても、一枚まるごとレゲエのミックスをすることは無かった。だからこそこうしたパッケージは嬉し過ぎる。実際彼はビンテージ系のレゲエもかなり突っ込んで聞いているそうだが、そうした音源を彼がミックスすると想像以上に過去と未来が交差し、時に時間軸が歪み、不思議な聞き心地がする。(大場俊明)
  
イースト・ミーツ・ウェスト/クール・ワイズ・メン feat. エディ“タンタン”ソートン
[ギャラクティック / GLCD-0024 / 国内盤]
多くのレジェンズと共演を果たしてきたCWMだが、今回は昨年の「Fuji Rock」で同じステージに立ったトランぺッター、タンタンを招いてのアルバム。しかも今年頭に「Big Day Out」出演のために訪れたオーストラリアで生まれた曲たちを現地にて録音。ライヴでの共演で得たものが余りにも大きかったのだろう、楽しくてスケールのデカいスカ・チューンが満載だ。その様子は付属のジャケットやDVDでも確認できる。(大場俊明)
 
ラフ・トラック/RAITA
[M.O.P. / MOPR-0018 / 国内盤]
バグダッド・カフェ・ザ・トレンチタウン(BCTTT)のギタリストであり実質的なブレインでもあるRaitaによる初ソロ作。豪華で野蛮なフロント陣、予想以上にファットでエッジの効いたサウンドと一聴して既にバンドとして完成形になりつつあるBCTTTの枠では表現出来ない/しきれないものが溢れ出てきたからこその作品ということがよく分る。この大胆な混ぜこぜ感覚こそこのシーンに必要だったものだとも思う。(大場俊明)
 
ファスター・ザン・ソウト/ザ・カリブ・ロックス
[ピクタス /DLCP-2087 / 国内盤]
東京を拠点に活動するレゲエ・バンドの1stは、Ska〜Rock Steady、Dubの気持ちイイ部分だけを抽出したような、RootyでJazzyなインストメインのChillingアルバム。サティ「ジムノペディ#1」をダブワイズした大胆なカヴァー他、一見何でもアリのトーキョースタイルだが、Izabaのダブ・ポエット「Snow On The Sands」で彼らの明確なヴィジョンが見えるのもナイスな、大人の遊び心がココロニクい素敵な一枚。(遠井なつき)
 
フォー・ディ・フュチャー/U-DOU & PLATY
[リディムゾーン / RZCD-45920 / 国内盤]
好きなユニットではあるが、正直なところ前作までは彼らの個性であるダンスホール・レゲエと沖縄民謡のミックスにまだ多少の違和感があって無理も感じていた。だがこのミニ・アルバムを聞く限り何か突き抜けたのでは?と思う。特にタイトル曲は朝本浩文の助力もあってか、見事な構成力で一気に聴かせる。もちろんこの曲だけでなく全曲通じてマイク捌きも力強く堂々としていて清々しいくらいだ。(大場俊明)
 
渚レゲエ/ソフト・パンク
[ソニー / SICL-204 / 国内盤]
前作『桜レゲエ』が好評だったレゲエ・カヴァー・ユニットによる2作目。王道過ぎて誰も手を付けなかった曲を臆すること無く堂々とやりぬき、それがまた気持ち良過ぎるチューンに仕上げてくれるから卑怯を通り越してニクい。今回も「それはやり過ぎだろ?」的な王道チューンを配しつつもまたしても極上のサウンドで届けてくれた。そして今回そのサウンドをコントロールしたのは何とAudio ActiveのMasamatix!(大場俊明)
 
デクラレイション/アシャンティ
[ユニバーサル / UICU-9060 / 国内盤]
4年ぶりの4作目。所属レーベル、ジ・インクの移籍のみならず諸所のゴタゴタを乗り越えての新作リリースとなった彼女だが、今回もジャーメイン・デュプリ、ロドニー・ジャーキンス、ベイビーフェイスら大御所勢の参加はあるものの、レーベルのボス、アーヴ・ゴッティとは距離を置き、色々な意味で自らを前面に押し出してきた。結果、彼女の声はこれまでにない力強さを装備、ビートと共に躍動することに!(石澤伸行)
 
ラヴ・ザ・ウーマン/シャンテ・ムーア
[ユニバーサル / UCCO-1050 / 国内盤]
ここ2作を旦那とのデュエット作としてリリースしていた彼女の、純ソロとしては8年ぶりの新作。まずはラファエル・サディークやジェイミー・ジャズらによる仕事に溜め息。小品感をまとった愛おしいメロディたちが、殊更イマや懐古趣味を強調せずとも輝く様は、実に気持ちイイ。しかしながら、白眉は彼女のヴォーカルか。艶とハリの両方を備えた声の連なりは、もはや業界の宝といっても過言ではないハズ。(石澤伸行)
 
ライフ・チェンジ/ライフ・ジェニングス
[ソニー / SICP-1825 / 国内盤]
2年ぶりの3作目。デビュー以降、一貫してトレードマークとなっていたストリート直系のヒリヒリしたリアリズムや沸き立つような焦燥感はそのままに、本作ではワイクリフやスヌープ、T.I.らビッグ・ゲストによる援護射撃を得て、表現世界がひと回り大きくなったような。漂うメロウネスには、ソウル・ネタを配したことでエンタメ性が高まる一方、ラガ・チューンを交える等、音楽性の幅も披露してくれている。(石澤伸行)
 
ザ・トゥルース/チェリッシュ
[EMI / TOCP-66777 / 国内盤]
2年ぶりのセカンド。トリッキー・スチュアート、ジャジー・フェイ、ブライアン・M・コックスらのサポートにより、アトランタ産ならではのカラフルなR&B絵巻に仕上がっている。なんといっても、元気漲る4人のハーモニーは武器だ。サウス・フレイヴァが炸裂するアップや、可憐な雰囲気を醸すスロウに至るまで、彼女らの声がイニシアチヴを握る。特にデニース・ウィリアムズ「Silly」のカヴァが美味かと。(石澤伸行)
  
ザ・トランジション/プリティ・ウィリー
[トイズファクトリー / TFCK-87439 / 国内盤]
同郷ネリーのブレイク後にデビューを果たしていた彼による新作。主役はズバリ、まろやかヴォイスだろう。メロウが基調となる本作の演目にあって、ムーディあるいは物悲しい空気感を表現するには、もってこいの媒介として機能しているし、ギターが暴れまくるハード曲にあっても、ラップも駆使しつつ、器用に泳ぐかのように存在感を出してくる。メイン・ストリームの文脈だけでないR&Bの旨みが詰まった佳作。(石澤伸行)
 
マイロン・アンド・ザ・ワークス/マイロン
[Pヴァイン / PCD-93110 / 国内盤]
ネオ・ソウルの雄による4年ぶりの新作。ベースにミシェル・ンデゲオチェロ、ピアノにブルー・ノート所属のロバート・グラスパー、ドラムに新鋭チャールズ・ヘインズを招聘してのがっぷり四つなバンド録音だ。ここから繰り出される音像は、太くて、しなやかで、なんとも美しく…枯れを湛えたリードマンの歌声も実に泣ける。まるでミュージシャンシップが大手を振って歩いている様な、稀有な作品集なり。(石澤伸行)
 
DETRIMENTALIST / VENETIAN SNARES
[PLANET MU / ZIQ211 / 輸入盤]
英国レフトフィールド・ビーツの現在最高峰プラネット・ミューから、カナダ在住のクリエイターの最新アルバム。冒頭からローリンしてヨジレる高速ジャングル/アーメン・ブレイクの連発で最後までテンション1000%。個人的に、所謂ブレイクコア的な音楽を1日中聴いているのは無理だけど、このノリは嫌いになれない(というか大好き)。94年頃のレイヴを思い起こさせる粗暴ぶりに、こちらも若返ったような気分。(飯島直
 
EVANGELINE / MARY ANNE HOBBS
[PLANET MU / ZIQ206 / 輸入盤]
英国BBCラジオ1で番組を持ち、先鋭的ベース&ビート・サウンドをいち早く紹介してきた女性ジャーナリスト、メアリー・アン・ホブス監修のフューチャー・ビート集。ピンチやシャックルトン、ワイリーにフライング・ロータス他、錚々たるクリエイターが参加し、ダブステップに留まらずグライムやテクノまでのビート・ミュージックの今後を担うアーティストが先鋭的なエクスクルーシヴを提供。ここから未来が見える。(飯島直樹)
 
ジ・アート・オブ・ヴァイブレーション/ナチュラル・セルフ
[ビート / TRU THOUGHTS / BRTRU162 / 国内盤]
ここ1年程の連続リリースが全くハズれない英国屈指のレーベル、トゥルー・ソウツから、アフロ・ブレイクビーツ・マスターの2作目。ニューオリンズ〜ヴ−ドゥ−〜アフロ〜時にナイヤビンギな香りすら感じるホーン&コーラスも冴える、一寸翳ってメロウなファンク・ブレイクビーツ・アルバムに仕上がっている。女性ヴォーカルを迎えた曲は特にエリカ・バドゥの新作と並べても遜色ないと思うが、如何だろう?(飯島直樹)
 
デス・オブ・ザ・レボリューション/クァンティック・プレゼンタ・フラワリング・インフェルノ
[ビート / TRU THOUGHTS / BRTRU163 / 国内盤]
コロンビアに移りラテンの臭いを吸収しているクアンティックが、現地スタジオを完成させる合間に録音したという作品。ベーシック部分は独りで録音し、ホーンやヴォーカルを現地ミュージシャンがサポート。彼ならではのブレイクビーツのセンスと、ラテンの空気、そしてタイトルからも感じられる不穏な空気が絶妙に混ざりあったサウンド。タイトル曲はスペシャルズの「ゴースト・タウン」を連想させ、痺れる。(飯島直樹)
 
ロンドン・ズー/ザ・バグ
[ビート / NINJA TUNE / BRZN132 / 国内盤]
テクノ・アニマル、レディバグという名前も使い分けながら、“ダブステップ”というキーワードが誕生する前から先鋭的ベース&ドラム・サウンドを探究してきたケヴィン・マーティンの本命名義でのアルバム。UKヒップホップやグライムのシーン以外にもウォーリアー・クイーンやティッパ・アイリーらUKレゲエのシーンからもMCが参加し彩りを加えている。ダブステップ〜グライム〜ダンスホールな英国ベース動物園。(飯島直樹)
  
バスタード・ジャズ・プレゼンツ・ジャズ・ラヴズ・ダブ/V.A.
[ルーディメンツ / RMT-CD012 / 国内盤]
昨年11月にリリースしたDJキヨによるミックスCDで知名度を上げたブルックリンのレーベル、バスタード・ジャズ。ジャズ〜ファンク〜ヒップホップ〜レゲエ/ダブ〜民族音楽といったかの地らしい坩堝な音楽スタイルのリリース群を、DJケンセイが最近注目しているという“ジャズ×ダブ”をコンセプトに、一貫したアルバムとしてまとめ上げている。彼の新ユニット、コーヒー&シガレッツ・バンドによるリミックスも収録。(飯島直樹)

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