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MIGHTY JAM ROCK
BIG TIMERS
 
Interview by Takashi Futatsugi / Photo by Kurofin
 

アルバムも早8枚目、と完全に“流れ”をモノにした感のあるMJR。まさに、継続は力なり。アルバムのリリース、そして「Highest Mountain 2008」を目前に控えたJTBをアジトとなるMJRスタジオにてキャッチした。
 
●10年前は、将来こうなることを予測してました?
Takafin: なかった、かも(笑)。最初は7インチ出すことしか考えてなかったし、アルバムの概念もなかったんで(笑)。1枚目の時にミックス・ダウンという作業が何なのか初めて知ったくらいですよ。そこで最初からジャマイカで…という今の流れを作れたことが大きかったんちゃうかなって。
Boxer Kid: 理想の環境が整いつつありますね。ありがたいことに。
Jumbo Maatch:今でも目標が変わってないというか。見てるとこ一緒ですから。ブレてないし、スタッフ的にも理解してもらってるので、あとは俺らが経験積んで成長していくだけで。テクノロジー的な部分とか日本もジャマイカも進化してるけど、なんでもかんでも楽すんのはちゃうかな、と。
Takafin: そう、使えるとこだけ使ってくスタンスで。でも、よう考えたら誰も流暢に英語喋れないのに、ここまでこれたな、と。スティーヴン・スタンレーのところとか、前から使わせてもらってますけど、普通やったらありえへんし(笑)。
Boxer Kid: やっぱり、大切なんは人と人との付き合いやな、って思いますね。
 
●トラックメイカーも毎回新しい人材をピックアップしてる気がする。
Boxer Kid: ダン、セラーニ、スティーヴンとか割と前から参加してもらってたし。
Jumbo Maatch: 今回で言うと、アイシャ・ハウスにあるスタジオのエンジニアのネリーとか。たまたまIRIE FMで聴いて「ええやん」って思った曲が奴の作ったオケ、と後で分かって。トラック作ってるとは聞いてたけど、こんなにデキるんや、と。
 
●大阪からはHB FamilliaのAkio Beatsも。
Boxer Kid: 420繋がりで知ってたんですけど、最初はどこから出そうとか一切考えず作り始めて。ラバダブで目立ってた若手シンガーのTak-Zとのコンビでやろうと。Akioのオケは最初ウェッサイ寄りやったんで、「もっとレゲエっぽく!」とか言いまくって、あとTancoさんにベースを入れてもらったり、コーラスが入ったことで新鮮な物になりましたね。「Dancehall Rock」でも手応えあったし。この曲もそうですけど、ベーシックなオケがあって、そこにアレンジを加えてく作業が効いてる曲が今回のアルバムのポイントちゃうかな、と。
Takafin: カーク・ベネットとオケの話を進めてたら、最初の予定と変わってアール“チナ”スミスとかレジェンドたちも加わってもらえることになって。逆にラッキー、やったかな、と。「One Big Joint」もそうやし、あとRyo君とのコンビ曲でもボブ・マーリィのリメイク・オケをやってもらったし。最高でした。
 
●“3人コンビ”といえば、「Big Paradise」はまた珍しいギャル・チューン。
Jumbo Maatch: 3人でここまで露骨に、というのはなかったですね(笑)。今回の3人コンビは、「U.P.Star」が俺、「One Big Joint」がTaka、それでこの曲がBoxerと、それぞれ1人が中心になって作っていったんですよ。それも今回“初”で。
Boxer Kid: これからPVも撮るんですけど、まあ、楽しみにしといてください(笑)。
 
●そう言えば、今回のアルバム・タイトルは曲から取ってないんですね。
Jumbo Maatch: 意外にも“初の試み”なんですけど、全曲揃ったところで、決めた感じですね。今回は、頭に入ってる「Big Paradise」がギャル・チューンってこともあって、それをタイトルにすんのはちゃうやろ?ってのがありつつ(笑)。
Takafin: Big、ってキーワードは速攻決まったけど、その後が時間かかった(笑)。
Jumbo Maatch: 人によって受け止め方が違うのもええかな、と。実際アルバムの内容も入り口は華やかやけど、どんどん地下にもぐっていくような感じやし。
 
●「Highest Mountain」も10周年ですが、その意気込みを聞かせてもらう前に今年の「Dancehall Rock」の感想から。
Jumbo Maatch: 今年は2回目のツアーやったんで、だいぶペースを掴めましたね。これがあると「Highest〜」も楽になる。俺の中では1年の計は5月5日にあり、で(笑)。
Takafin: ほんま、その通りです(笑)。夏はフェス続きで“あっ”ちゅう間に遠い日の思い出になる(笑)。言うても、今年10回目なんで、盛大にいきたいですね。
Boxer Kid: 「Highest〜」、関西では唯一、親家族を呼べるイヴェントですしね、はい(笑)。
 
●それをコアな部分に還元するのがMJRの役割でもあり…。
Takafin: そう、「Highest〜」も勿論大切ですけど、そこからどれだけのお客さんをレギュラー・ダンスとかに誘い込めるか。そこを繋げれないと意味ないんで。
Boxer Kid: レゲエは日本ではアンダーグラウンドじゃないですか。ジャマイカと違って。だから、そのシーンを作ってきた諸先輩方の功績を汚さないように。
Jumbo Maatch: 俺らは間違いなく“そこ”なんで。綺麗ごとを言うつもりもなく、下手にデッカく当てたいってのもない。これからも自分らがやるべきことをやっていければ。まあ、10枚目のアルバムというのも、近いところでの目標ではあります。

※このアルバムにも収録されている「Highest Mountain」10周年記念曲「Big 10」については別項で!
 

"Big Timers"
Mighty Jam Rock
[Victor / VICL-62874]

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