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卍LINE
 
Interview by Naohiro Moro / Photo by Kato
 

数年前から、その名前も、存在も知っていたが、謎も多かったその男、レゲエDee Jay、卍ライン。その卍ラインが、積極的にクラブの現場でのライヴを重ね、アルバム『卍Line』をリリースする。退路を断って、前線に立ち、ついにその姿を現そうとしている彼に会ってきた。
 
 「“卍ライン”っていう名前は、“卍”って、寺って意味で使われてますけど、すごい古くから在る印しで、何千年とか昔の、古代の遺跡から出て来たりすることもあるマークで、“幸運”とか、“太陽”とか、“渦”みたいな意味もあり、十字架が回転してる残像を示してるとも言われてるらしいんですよ。“忍者”を示す意味もあったり…。“幸運”、“太陽”、“渦巻き”って3つの意味もいいな、って思ったし、ラインは、それが放射線状に伸びて行くっていう…。僕は別に右翼じゃないですけど、日章旗の様な状態を意味してるんです」

 ライヴで歌っている姿を見たことが一度だけあった。注がれる好奇の眼差しを、大きめのサングラスで遮断し、ガナリ気味の声でDee Jayすることのみに集中する様な姿が印象に残っていた。
 取材にあたり、アルバムを聴かせてもらった。彼に対する印象が大きく変わった。いい作品だった。真剣だし、捨て身にも思えた。V.I.Pのプロダクション・ワークも非常に優れていた。Riddimがかっこいい。

 「リリックは、2000年頃から書く様になってましたね。それでも10代はずっとヒップホップ畑だったんで、レゲエよりまだ少しヒップホップを聞いてた時期の方が長いぐらいですね。(地元の)横須賀に戻ったタイミングで、『音開き』っていうフリーのイベントを主催したりして…。2002年ぐらいですね。そこでステージに立って歌う様になって…。2004年のV.I.Pの『Dazzlin' Gold 2』っていうコンピに“Remember”って曲を録って、そこから徐々に現場をやらせてもらい始めて。現場を本気で始めたらもう止まんないよ、って言われてましたし、自分もそう思ってるし」

 ネットで、この数年の間の彼のことについて調べてみた。最近ではよく選んだ内容のある仕事をしている。傍から見れば、自分の立場を悪くする様な彼の行動、言動も、何となく理解出来る気になっていた。想像以上に、自分たちと同じ様な地平に立っている人間に思えた。ある分野で勝ち取った評価も、自分の中での価値とそぐわなければ、あっさり捨て去ってしまう様な、大胆さ、不器用なまでのピュアさ。そして、何かに突き動かされて、レゲエDee Jayとしてマイクを握っている姿。シンプルに“面白い”と興味を覚えた。

 「こっちの仕事も、あっちの仕事も両輪みたいなもんで、どっちも自分のやりたいことなんですけど、ひとつはある意味、自分を殺さなきゃいけない部分もあるんです。こっちは自分をそのまま出す。あっちは自分ではない何かになってしまう。そこのバランスをとるのが難しくて、この何年かはちょっと苦労もしましたけど、やっとうまく動ける様になったんじゃないかと思います。今年はアルバムも出せるし、2本映画も公開されるし…。どっちかがうまく行けばいい、なんて思ってないです。両方、うまくやらなきゃダメなんだ、って思ってやってます。でも、うまく行ったら両方ともスッゲー大きな世界になるんじゃないかと思って」

 レゲエDee Jay、卍ライン。僕にとっては今後とも楽しみな存在だ。

 

"卍Line"
卍Line
[V.I.P / BHCR-14001]

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