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303    ARTISTS    SERANI

SERANI
DANCEHALL FUTURISM DECLARATION
 
Interview by Minako Ikeshiro
 

『The Future』とのアルバム・タイトルで高らかに「ダンスホール未来派宣言」をしたのが、セラーニだ。“Anger Management”リディムで大ブレイクしたプロダクション・ティーム、ダセーカの一員にして、ソロ・シンガー。双方からヒット街道を驀進中の彼に話を聞いた
 
●音楽を作り始めたきっかけは?
Serani(以下S):産まれたときから音楽を作っているようなものだよ。テレビでピアノを見て、すっかり夢中になって以来、いつでも弾いているんだ。
 
●家族の中にミュージシャンがいたのでしょうか?
S:伯父や従兄弟でピアノやギターを弾く人がいるし、シンガーも多い。大きなステージで演奏するほど本格的にやっている人はいないけれど。
 
●ピアノは独学?
S:そう。自分で耳で聴いて覚えた。クラスを取ったこともないし、楽譜も読めない(笑)。
 
●生まれはキングストンのどこでしょう?
S:キングストン19のフォレストヒル・ガーデン。正確にはアップタウンではなくてミッドタウンというか、ダウンタウンとの中間地点みたいな場所だよ。
 
●ダセーカとしての活動のほかに、シンガーとしてやっていくつもりが前からあったのでしょうか?
S:(マヴァードの)「Dying」のビートを歌いながら作って、最終的に“ウェイエーイエイエイエイー”っていうコーラスが入ったトラックをマヴァードに聴かせたら、“このままで行こう”って。2006年の夏のことだね。あれの反響がすごかったから、本気でシンガーの道を考えるようになった。でも、偶然ではなくて、自分の中にあったものがとうとう形になったんだと思う。俺はシャイで、自分がステージで歌ったりするタイプではないと思っていたんだよね。人それぞれに正しいタイミングがあって、俺の場合、歌より演奏にまず興味を持ったから、ミュージシャンとして活動するのが先に来たんだ。
 
●シンガーでインスピレーションを受けた人は?
S:小さいときからトレイシー・チャップマンを聴いていた。ボブ・マーリーも当然影響を受けているし、全員の名前を挙げていたらとんでもなく長いリストになるよ。マヴァードに音楽的に教えたことは多いけれど、シンガーとしてリスペクトしているし、いまだに刺激を受ける。上手に歌っている人だったら誰でも本気で耳を傾けるよ。
 
●ミュージシャンとしてドン・コルレオーンやレネサン、ファイアー・リンクス、デラーノのトラック作りに参加していたそうですが、そこでスタジオ・ワークを学んだのでしょうか?
S:いや、自分たちで音作りは前からやっていたんだ。ミュージシャンとしてレコーディングに参加 することで学んだことは多いけれどね。
 
●「DOH」で一緒に注目を集めたビューグルについて教えてください。
S:ダセーカのファミリーとして活動しているDJだよ。俺は彼の才能に気づいていたけれど、多くの人が彼を本気に取り合っていなかった。“Anger Management”を作った2004年から一緒に活動している。
 
●あなた方はアライアンスと近い関係にあるわけですが、バウンティ・キラーはあなたにとってどんな存在?
S:これがちょっとややこしいんだ。ダセーカとアライアンスの関係は深いけれど、所属しているわけではない。だから、ビーニ・マンとも組む。音楽は音楽だからね。アーティストとしてのセラーニはアライアンスに所属している。ただし、俺はいい音楽を作りたいだけだから、ケンカ腰のアライアンス系のアーティスト達とはタイプが違う。バウンティは俺らのドン、5つ星を持った将軍で、すばらしいリーダーだ。いろんな若手を助けようとする姿勢は本当にリスペクトしている。あそこまで面倒見がいい人はいないよ。
 
●リリックは一人で書くのですか?
S:ランボーというライターや、ダセーカの2人、ビューグルからも助けてもらうけれど、75%が俺のアイディアだね。ランボーはビーニの「Wine Gal」も書いているよ。俺の場合、自分でコンセプトやアイディアを決めるんだ。曲のほとんどがパーソナルだね。「Mama Still Hungry」は、アップタウンに住んでいたとはいえ、大変だった時もあるから、その時を振り返って歌っている。あと、「Study People」は、最初はこっちが頑張っても無視していたくせに、当たり始めたら群がって来る人達のことを言っている。「Not A Badman」は俺がどこから来て、純粋に音楽を作ることに興味があって、トラブルはごめんだって歌っている。バッドマンやガン・マンだって宣言しなくても、やっていけるんだ。今、ダンスホールでは暴力があふれているから、俺がその流れにあえて加わる必要はない。
 
●ウェイン・マーシャルと来日したことがあるそうですね。日本の印象は?
S:女の子がすごくきれいなこと。マクドナルドやKFCがあるから食べ物に困らないこと……それから、テクノロジーがすごく進んでいるよね。日本には早く行って、きちんとプロモーションをしたいよね。どんな小さな街でも行くからさ、声をかけてよ。
 

"The Future"
Serani
[Victor / VICP-64128]

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