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303    COLUMN    PLAY IT LOUD

REGGAE GOLD 2008 / V.A.
[VP / VP1819 / 輸入盤]
毎年この時期にリリースされるお楽しみシリーズ『Reggae Gold』。毎回ジャマイカの最新にして後世に伝えるべき名曲のみを収録してファンの信用を得てきたが、本作でもオープニングを飾るStephen & DamianのMarleyによる「The Mission」からしてアガること必至。全曲要チェックとはこのことなんでしょうね。尚、ボーナスDVD改めボーナスCDには我らがMighty Crownによるミックスを収録。こちらも流石です。(大場俊明)
 
RAGGA RAGGA RAGGA! 2008 / V.A.
[GREENSLEEVES / GRELCD312 / 輸入盤]
そしてこちらもGreensleevesを代表するお馴染みのシリーズ、93年にスタートしたようだからもう15作目となるそうだ。左記シリーズと比較するとよりジャマイカのチャートに忠実で、リアルにヒットした楽曲のみを盛り込んだ内容で貫かれ、本作でもその姿勢は貫かれている。言い換えればどの曲もハードコア過ぎてエッジが鋭過ぎるかもしれないが、それこそがいま現在のジャマイカの音楽のど真ん中なのだ。(大場俊明)
  
GUN CRIME GONE CRAZY / SANDEENO
[LOVE ZONE / LZM CD001/ 輸入盤]
UKをベースに活躍するヴェテラン・シンガーの新作は、タイトル通り全曲拳銃所持への警告を歌ってる。こう書くと硬いイメージだが「Unmetered Taxi」「Queen Of The Minstrel」のクラシック・リメイク・オケからAkonの「Mama Africa」オケまでダンスホール・ファンにも聴き易い。更にRuss Dによる「Top Shotter」やMungos Hi Fiによる「Belly Ska」オケ使用の未発表曲等UKルーツ・ファンにも聴き応え十分。(楳原豊人)
 
UK DUB STORY / VIBRONICS
[SCOOPS / SCOOP025CD / 輸入盤]
近年Modern Roots & Dubシーンで圧倒的な存在感を示す彼らが自身のScoopsレーベルからは初リリースとなるアルバム。彼らの紡ぎだす音は聴いた瞬間彼らの作品と分かるほど個性的な世界観に溢れ、多くの人々に愛され続けている。本作は最近同レーベルからリリースされたばかりの2枚のシングルEcho Ranks「Long Time」、Macka B「Tired Of The War」の別テイク・ダブを含む全12曲。聴き応え有り。(楳原豊人)
 
INNA DUBJAH - DREAD MUSIC AFFAIRS - / WAYNE McARTHUR
[MOON WAVE / MWMMUSCD 003 / 輸入盤]
前作『Inna Love Of Jah』のダブ・ミックス盤。昨今オリジナルのヴォーカル・アルバム、それに続くダブ・アルバムという形で発売される事が少なくなっているが、2作品を聴き比べる事でどっぷりとはまり込んで欲しい。ミックスを手掛けるのはDisciples、Conscious、Vibronics等のUK Roots & Cultureを代表する強力な面子。シングル・カットされた「Cry Rebel」「Give We Jah」「No Fear」等の別ダブ・テイクも収録。(楳原豊人)
  
SEMENTE / ARMANDINHO
[UNIVERSAL / 60251753655 / 輸入盤]
ブラジルのアーティスト。カラっとした爽やかさとアコースティック楽器の音色が何ともそそられる。全体的に色調は明るいトーン、歌声はボサノバに近い響きを持っている。言語の違いによって雰囲気も変わり、独特の哀愁感が胸に迫って恋しくなってしまう。僕は海にあまり行かない、サーフィンもしない、けれど彼のレゲエで波に乗れました。インドア派のあなたも聴けばアウトドアの扉、開きます。(磯野カツオ)
 
REAL AUTHENTIC REGGAE VOL.1 : COMPILED BY DAVID RODIGAN / V.A.
BBE / BBECD105 / 輸入盤]
サウンド・システムを所有し、サウンド・クラッシュにて自らもマイクで熱くMCをするレゲエのエキスパートがセレクションした作品。FMのDJとして長年活躍、常にレゲエの現場に力を注いでいる。1970年代のルーツ主体の選曲、どの曲もプレイされることによって光を放つものばかりだ。時が経っても生涯現役、ロディガンが認める本物。無限の宇宙みたいですね、レゲエって。新発見&驚き&喜び。(磯野カツオ)
  
ザ・モダン・サウンド・オブ・ハリー・ベケット/ハリー・ベケット
[ビート/On-Uサウンド/BRC-198/国内盤]
UKジャズ界の大御所トランぺッター、ハリー・ベケットの最新作はなんとエイドリアン・シャーウッドをプロデューサーに迎えた意欲作。一聴しただけでは「ジャズ」ではないかもしれないがジャズの可能性を追求してきた彼だからこそ成し得たサウンドであり、UKジャズが常に進化していることを見せつけてくれる作品となった。70歳を超えてもなお新しいことにチャレンジし進み続ける姿勢に感服。(長友浩之)
 
ロベリー/シー・スポット
[スカ・イン・ザ・ワールド/SIWI-097/国内盤]
ロサンゼルス出身のベテラン・スカ・バンドが復活し新作をリリース。彼らには安定した演奏力とスカに対する溢れる愛情がある。スカの旧友、ラテン・サウンドを巧みに取り入れたホットソースで体中カッカするぜ。もうひとつの特徴、ロックステディ、ラヴァーズ。奇麗なメロディと甘い香りが優しく誘うデザートなんだ。何度聴いてもお腹一杯になりませんよ。何故なら、心が躍りながらときめくからさ。ええねん。(磯野カツオ)
 
ベスト・オブ・ウックラ・ザ・モック/ウックラ・ザ・モック
[ビクター/VICP-64114/国内盤]
古くからハワイでは多くの有名レゲエ・アーティストがライヴを行っているし、個性的なローカルなレゲエ・バンドも数多く活動していてちゃんとシーンが根付いている。そうしたシーンの中でもとりわけ人気の高いのがこのルーツ・スタイルのバンドで、本作は彼らとも交流のあるラス・タカシが選曲を担当した彼らのベスト盤。どの曲もチル度高めながらきっちりした演奏と歌唱で聞き惚れてしまった。(大場俊明)
 
エクスプレッション/AKANE
[エイベックス/RZCD-45910/国内盤]
全国各地の現場や様々なコンピレーション盤への参加ですっかりお馴染みとなった女性シンガーのファースト・アルバムが到着。声もルックスもポピュラリティをもちながらもRyo the Skywalkerが主宰するレーベル、Bush Hunterが完全バックアップしているからか、余分なきらびやかさを排除し、きっちり現場仕様に仕上げられている。シングジェイからスムーズなR&Bスタイルまでこなすが、どれも自然体。(大場俊明)
 
ナイス・タイム/MINAMOTO
[KSR/KCCD-325/国内盤]
ミナオとボーイ・マーによるラガマフィン・コンビの2作目。地元町田〜相模原ラインはもちろん、日本各地の現場で培ったであろうマイク捌きはさらに磨きがかかり、オープニングからラスト・チューンまで凄い勢いで突っ走る。そうは言っても全曲沖縄でじっくりと録音されたこともあってか、そこで得たヴァイブスも存分に織り込まれ、勢い一辺倒では終わらない。ポジティヴ・メッセージ満載。(大場俊明)
 
E=MC2/マライア・キャリー
[ユニバーサル/UICL-9068/国内盤]
3年ぶりの8作目。ザ・ドリームが手掛けたシングル「Touch My Body」が世界中のチャートを席巻中だが、アルバムでもシーンの重鎮が良い仕事を提供。盟友ジャーメイン・デュプリ、スコット・ストーチらによるダーティ・サウスなビートものやブライアン・M・コックス、スターゲイトらによるメロウネス満点の流麗チューンまで、期待に違わぬ磐石の仕上がりに。あの歌声も何度目かの黄金期に華を添えている。(石澤伸行)
 
スピリット/レオナ・ルイス
[BMG/BVCP-24129/国内盤]
英国のオーディション番組で優勝、サイモン・コーウェルとクライヴ・ディヴィスをして「次のホイットニー」と言わしめた大型新人のデビュー作。既に米英で話題の「Bleeding Love」同様、アルバムの基調を成すのもポップ・シーンをターゲットにした大仕掛けなバラード路線だが、ダラス・オースティン、スターゲイト、サラーム・レミらが参加した楽曲でのスピリチュアルなパフォーマンスは、聴き逃し禁物かも。(石澤伸行)
 
ディス・イズ・ライアン・ショウ/ライアン・ショウ
[ビクター/VICP-64109/国内盤]
ジョージア出身、教会・ミュージカル畑を経てのデビュー作。80年生まれの彼が本作に収めたのは、ウィルソン・ピケット、ドリフターズ、ファルコンズ、チェアメン・オブ・ザ・ボードといった60〜70年代R&Bチューンのカヴァーを中心に、オリジナル作品をいくつか。その伸びやかかつ苦みばしった歌声には、耳のみならずココロまでもが持っていかれると共に、米国シーンの奥深さを実感させられる。凄い!(石澤伸行)
 
パーマネント・リプレイスメント/オーシィー
[トイズファクトリー/TFCK-87419/国内盤]
NYはハーレム育ちの男性アーティストによる2作目。自ら制作にも関与したという本作では、現行メイン・ストリームを打ち鳴らす大股ビートが主役の音作りとなっているが、醍醐味はやはり彼のヴォーカルだろう。男臭さ満点のパワフルな歌唱はアルバム全体を引っ張るが、聴き進むうちに気付かされるのは、ほのかに香るロマンチシズム。背中で聴かせるが如し哀感と包容力には、女子ならずとも強く惹かれるハズ。(石澤伸行)
  
ウーマンズ・タッチ/アンジェラ・ジョンソン
[ヴィレッジ・アゲイン/VAUR-0006/国内盤]
NYを拠点に活動を続ける女性アーティストが、自らの楽曲を様々なシンガーたちに歌わせるという企画盤。ラサーン・パターソン、メイザ、ゴードン・チェンバース、エリック・ロバーソン、フランク・マッコム、ジュリー・デクスターといった「わかってらっしゃる」人選が機能し、歌心も音楽性もたっぷりの演目が目白押し。そのクオリティ・コントロールの手管は、時にクインシー・ジョーンズを彷彿させたりも。(石澤伸行)
 
テールズ・フロム・ザ・ビーチ/インコグニート
[ハンドカッツ/HJZH-5/国内盤]
1年ぶりの13作目! ヨーロッパ各地やインドネシア等で進められたというレコーディングの結果か、どこかリラックスした、そして確実に原点回帰な作品集となっている。イマーニ、トニー・モムレル、メイザといったグループ馴染みのシンガーたちによる歌仕事はツボ突きまくり。ブルーイらが繰り出す、寄せては返すようなスタイリッシュかつメロディックな美味チューンの連続に、身もココロもトロトロに…。(石澤伸行)
 
NETTI NETTI / FUZZ AGAINST JUNK
[INVADA / INV050 / 輸入盤]
素晴しい新作をリリースしたポーティスヘッドのジェフ・バーロウが“金を失うために”主宰する、ブリストル発オルタナティヴ音楽レーベルから。ジャケットを見れば分かる(?)モンティ・パイソン魂を継承した60〜70年代サイケ・ガレージ&フォークの現代解釈。スモール・フェイシズ〜ゴング〜ソフト・マシーンにDr.ジョン、更に強引に書けばキース・ハドソン迄が並列する煙たい大英帝国サウンド。(飯島直樹)
 
WE MIGHT DISAPPEAR / JUKES
[TRIUMPHAN SOUND / TS008X / 輸入盤]
トーキン・ラウドからデビュー、スミス&マイティ等への参加でも知られるタミー・ペインを中心に、ポーティスヘッドのジム・バー、元ムーンフラワーズのジェシ・ヴァーノンらがサポートするバンドの2作目。シンプルな演奏で聴かせるサイケ味のフォーク・ロックながら、ジャズやソウルが出自であるタミーならではの歌声とメロディがサウンドをオリジナルな物にしている。母性と少女が同居した“乙女”な歌詞も◎。(飯島直樹)
 
メイン・スペース/メイン・スペース
[ルーディメンツ/RMT-CD009/国内盤]
ブルックリンのロフトを拠点に地下活動を続けてきた日本人エクスペリメンタル・ダブ集団の初アルバム。チンプ・ビームス、アコヤ・アフロビートといった世界でも確かな評価を得るバンドのメンバーらが集結し、ダブ/ジャズ/アンビエントetc.を80年代ニューウェイヴを継承する様な形でミックス。海外を拠点にしているからこそ見えたのかもしれない伝統的な意味だけではない和の感覚が生きた“音の陰影礼讃”。(飯島直樹)
 
ジャスト・セイ/カイリー・オウルディスト
[ビート/TRU THOUGHTS/BRTRU-159/国内盤]
レーベルの発展に大きな貢献を果たしたアリス・ラッセルの離脱は少なからずショックだったもの、こうしてまた新しい歌姫が登場するというのはレーベルが好調の証。同レーベルの人気バンド、バンブースが全面バックアップするオーストラリア出身の女性シンガーのデビュー・アルバム。ノーザン〜ササン〜フィリーにマイアミ、ニューオリンズ……と、60〜70年代ソウル/ファンクの見本市のような多彩で充実の内容。(飯島直樹)
 
ステーションM.X.J.Y./マキシマム・ジョイ
[ビート/BRC-193/国内盤]
ポップ・グループやグラクソ・ベイビーズを中心に世界を震撼させたブリストルのポスト・パンク勢の中でも、通受けが最も高かったグループの唯一のアルバムが世界初CD化。パンクとダブの出会いとヒップホップ前夜の音楽状況、そして70〜80年代初頭の社会の緊張状態が音に反映されたコールド・ファンク。プロデュースにはエイドリアン・シャーウッドが関わり、ボートラではデニス・ボヴェルがコーラスで参加。(飯島直樹)
  
アマゾンの響き/チーチャ・リブレ
[ライス/BBR-345/国内盤]
最近、ダンスホールやバルセロナ方面から流れ辿り着くレベル・ミュージック愛好者が多いクンビア、そしてペルーのサイケデリック・クンビア=チーチャ。この作品は60〜70年代に当地で大流行したチーチャを現代に蘇らせるべく結成されたバンドの作品。ラテンのりながら良い意味で気の抜けたクンビアのリズムにサイケデリックなギターやシンセのサウンドがミックスされ、何とも言えない“エセ”なムードが満載。(飯島直樹)

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