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Pushim×Sunset the platinum sound
Platinum Pushim
 
Text by Takashi Futatsugi / Photo by Kurofin
 

2007年もシングル「HEY BOY」のリリースや、全国各地のレゲエ・フェスへの参加、初のジャズ・クラブ・ツアーなど、“クイーン・オブ・ジャパニーズ・レゲエ”としての圧倒的な存在感を見せ付けてきたPUSHIM。今年は待望のオリジナル・アルバムのリリースが予定されているが、来たるべきニュー・アルバムに先駆けて、PUSHIMのビッグ・チューン総勢32曲をミックスした初のミックスCD『PLATINUM PUSHIM』がリリースされることとなった。同作のリリースを記念して、同作のミックスを手掛けたSUNSET the platinum soundとPUSHIMとのスペシャル対談を敢行! まずはお互いの出会いや、当時の印象から話を聞いた。
 
「最初の出会い……いつだっけ? 出会う前から色んなサウンドのダブを聴いてたし、既にPUSHIMはトキワで活躍してたから、初めて会った時もこっちは初めてじゃないような、『よく知ってます』みたいな感じだったと思う」(DIZZY)
 
「出会いが自然すぎて、いつの間にかお友達になってたという感じやな。当時の印象は、BAM BAMは笑顔の素敵なお兄さんって感じで、DIZZYは普段はちょっと無口なセクシー・ヴォイス(笑)。今も変わらずやけどね」(PUSHIM)
 
「俺も最初の出会いは覚えてないな。少なくとも自分らがサウンドを始めた頃には既にPUSHIMはビッグ・シンガーだったね。渋谷クアトロでのライヴで初めて生声を聴いたんだけど、誰もがヤバイって言う理由が見てすぐわかった。完全にくらったね」(KILLA BAM BAM)
 
共にレゲエ・シーンに欠かせない存在であることは言わずもがなであるが、本人達も「PUSHIMは今までも、これからも無くてはならない存在」(DIZZY)、「BAM BAMの選曲の気持ちいい流れと、DIZZYの声の説得力は唯一無二!」(PUSHIM)と、お互いを非常にリスペクトしあっているようだ。だからこそ、今回のミックスをPUSHIMは彼らに依頼したのだろうが、実際の出来上がりに関しても「さすがやなと思った。まさにSUNSETマジック!」(PUSHIM)と大満足のようである。
 
「自分のミックスCDを初めて出すのにあたって、ミックスしてもらうのはSUNSETが絶対にいいと思ってた。理由はただ単純に好きやから(笑)。彼らには思う存分やってとだけ言って、後は何も注文しなかったんだけど、出来上がったものを聴いて、やっぱり凄いなと思ったね。自分の昔の曲を聴くのは苦手なんやけど、今回は自分でもビックリするほどスンナリ聴けたしね」(PUSHIM)
 
「確かに何の注文もなかったね。『よろしくお願いします』とだけ言われました(笑)。こんな大役を任されて光栄だと思ったし、気持ちよく聴いてもらえる1枚にしようと心掛けました。前半はPUSHIMの男前な部分、そしてダンスホール的な部分、後半に向けて女性らしい部分を引き出してみましたね。特に入れたかった曲は“FOREVER”や“I Wanna Know You”、“I pray”や、自分らが関わった“往来〜sunrise riddim〜”かな。特に“FOREVER”や“I Wanna Know You”といったアルバム『PIECES』に収録されている曲は、当時PUSHIMのラジオ番組に準レギュラーで出させてもらってた時に、どこのサウンドマンよりも早く録りたてホヤホヤのものを聴かせてもらっていたので、すごく思い出深いんですよ。あと、“FRESH!”は自分の中の隠れた名曲ですね」(KILLA BAM BAM)
 
「最初から最後まで全てが聴き所です。孫の代まで聴いてください(笑)。今回のミックスCD を通じて改めてヤバイなと思ったのが“Vibes Up”。今キテるのが“SURVIVAL FUTURE”ですね。あと、MCを入れた“Da Bulldog”も思い入れ深い1曲。いつだったか、昼ぐらいにPUSHIMから電話がかかって来て、『今レコーディングしてるんだけど、DIZZYのMCを入れて欲しい』って言われて、『もちろん、OK。で、いつ?』って聞いたら、『今日、今から』『今から???』『そう、今から』『わかった。今から行くよ』みたいな、そんなジャマイカンっぽいやり取りをして参加することになった曲なんです(笑)」(DIZZY)
 

  
そしてミックスCDと同日に2006年〜2007年のPUSHIMのライヴ映像をまとめたDVD『THE LIVE 2006-2007』もリリース。「06年は前作『Sing A Song...Lighter!』のツアーがあったし、07年はジャズ・クラブ・ツアーがあったり、夏フェスもルチアーノと共演できたり、どこもすごく面白かったから、それらを全部入れたいなと思って。この2年の私がたっぷり詰まった1枚になってると思うよ」とPUSHIMも語るが、かなりの本数のライヴをこなしているからこその濃くヴァラエティに富んだ内容に、改めて彼女の存在感の大きさを痛感すること必至である。SUNSETの2人もPUSHIMのライヴ・パフォーマンスについては絶賛するのみといったところのようだ。
 
「CDももちろんヤバイけど、ライヴは魂にダイレクトに伝わってくる感じがする。ライヴでしか聴けない、ライヴでしか感じられないヴァイブスを感じるよね」(DIZZY)
 
「それってやっぱバンドとセッションすることにより生まれるヴァイブスなんだろうね。ライヴの時はHOME GROWNとも息がピッタリで、いつも見ていて凄く気持ちいい。HOME GROWNのみんなも凄く楽しそうに演ってるし、PUSHIM、HOME G、オーディエンス、それら全てを含めた一体感がPUSHIMのライヴの最大の魅力だと思うよ」(KILLA BAM BAM)
 
レゲエ界のクイーン、PUSHIMと、日本が誇るサウンド・システム、SUNSET the platinum soundによる豪華コラボレイトが実現したミックスCD『PLATINUM PUSHIM』。最後に、シーンを牽引し続けているこの2組のアーティストから、今後のお互いに求めることを聞いた。
 
「彼らにはこれからもずっと踊らさせて欲しい。私の周りの女性たちは彼らのプレイでいつも狂ったように踊ってるからね(笑)。そしてまた“往来”のような良い曲を一緒に作りたいです」(PUSHIM)
 
「今まで通りのままでバッチリだと思います」(KILLA BAM BAM)
 
「だね。そしてこれからも良い曲たくさん書いて、たくさんの人達に歌声を届けて欲しいですね」(DIZZY)
 


MIX CD
"Platinum Pushim" mixed by Sunset the platinum sound
Pushim
[Ki/oon / KSCL-1216]


DVD
"The Live 2006-2007"
Pushim
[Ki/oon / KSBL-5859]

 

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