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299    COLUMN    PLAY IT LOUD

GET UP AND TRY : BISHOB MEETS MANJUL / BISHOB
[MAKAFRESH / MKF6]
ナイジェリアのシンガーです。少し高い声でコブシを回しながら歌う情感溢れる歌唱が魅力。今作を聴くきっかけとなったのは、Manjulがサウンドも含めてプロデュースで全面参加していたからです。モダン・ルーツ・フレイヴァー全開、彼の描く音世界は多彩で洗練されている。そしてBishobの個性を上手く引き出しています。アルバム後半は原曲のダブ・テイクを収録。こちらもグッド・フィーリング。[輸入盤](磯野カツオ)
 
SAY WHAT YOU'RE THINKING / KATCHAFIRE
[KATCHAFIRE / 5099950518326]
ニュージーランド出身のバンド。ハワイでの人気は絶大でイベントのラストを飾る程です。ルーツ・レゲエとカラッとしたソウルの混ざり具合が絶妙。湿気を感じさせないから、いつ迄も肌に身につけていたい気分です。人懐っこいレゲエは演奏者とリスナーの心をブロードバンドよりも早く結びつける。ハーモニーとリズムが絡む瞬間に出会う度、耳がとろけてしまう。是非、皆さんにも味わって欲しいです。[輸入盤](磯野カツオ)
  
FULL OF DREAD / ALIEN DREAD
[REGGAE RETRO UK / RRADCD 04]
80年代後半からUKで地道に活動を続けるA・ドレッドの3作目。過去の作品からのリミックスに新曲を加えたより進化した印象を残す本作は、クラシックな風味を感じさせる保守的な要素と時代の先端を行くかの様なデジタル的な要素が巧く混在しているが、根底にあるのは勿論ルーツ・レゲエ。フルートをFeat.したインスト・ダブがメインの本作の中でDevon Russellを迎えた「Things Dub」は聴き所の一つ。[輸入盤](梅原豊人)
 
MOJO ROCKSTEADY BEAT / SOUND DIMENSION
[SOUL JAZZ / SJRCD173]
1967年から1970年まで活動していたと言われているスタジオ・ワンのハウス・バンド、ソウル・ディメンション。2006年にSoul Jazzより『Soul Shake』という名で初めてまとめられファンを狂喜させたが、今回も同レーベルよりのリリース。「Real Rock」「Drum Song」と言った定番リディムは勿論、中々聴けないお宝音源も含め、嬉しい限りの内容。キャッチーでファンキー、そしてグルーヴィ。最高です。[輸入盤](大場俊明)
 
INNA DE YARD ALL STARS / V.A.
[MAKASOUND / IDYCD8]
アコースティック・セッション・シリーズの集大成、今までリリースされたアルバムの中からセレクトしたベスト盤です。つまりアール“チナ”スミスの原点&挑戦、弦が紡いだ夢の森を音にした軌跡。目に優しい緑いっぱい、気のレゲエ、浴びてみませんか。空間には楽器が爪弾かれ、歌は生々しく空に向かって響く。根は繋がっています、今も昔も。流行に流されず聴かれるべき、カツオ大推薦な盤。[輸入盤](磯野カツオ)
 
レベレーション/リトル・ヒーロー
[ダイアモンド・エッジ/DECCD-009]
やはりJamaicaは遠い国だと思うのは、ここ日本には届いていないシンガーの絶大的な支持を、かの地で間の当たりにした時。この“草の根”ヒーローもまさにその一人。ギャングなんて無縁の名もなき一般ゲットー・ピープルの「代弁」ではなく、無骨な嘆き、そのもの。そして同胞への慈しみ。地元チャートを賑わせた名作「Prayer Time」「Inna De Ghetto」他収録の実質ベスト。全ての飢えているモノタチよ、Listen。(遠井なつき)
 
ナー・オーディナリー/サンディ・スミス
[P-ヴァイン/PCD-93078]
ゴスペル・シンガーとして、島内で2位を獲得後プロへ転向。そして2年前よりジミー・クリフのバック・コーラスとして世界中をツアーし(来日経験もあり)、発表となったのが、こちらの若さと自信みなぎるデビュー作。まだまだ無名に近い彼女ながら、"Clappas" TrkでおなじみSouth Rakkas Crewプロデュースの今作はジミー様絶賛という抜群の歌唱力と、ポテンシャリティを十二分に感じられるものとなっている。(遠井なつき)
  
トゥー・サイドズ・オブ・スーザン/スーザン・カドガン
[ビクター/アリワ/VICP-64063]
リー・ペリーと組んだ1976年作品『Susan Cadogan (Hurt So Good)』、マッド・プロフェッサーと組んだ1992年作品『Soulful Regga』。他にも幾つか作品を出しているが、やはり奇才達と組んだこの2枚が素晴しい。マッド教授と久々に組んだ本作、やはりマッド教授とは相性がいいのだろう、キラキラしたトラックを用意し、彼女は年齢を感じさせないロリ声でそれに挑んでいる。そんな正統的なラヴァーズ作品。(大場俊明)
 
エンジェル・ウィズ・ダーティ・レゲエ/ザ・69ヨブスターズ
[Pヴァイン/PCD-24199]
バンド名、アルバム・タイトル、ジャケット・デザインからしてガラの悪いルードな感じ…そう、どんな時代だろうが、こうした頑固にツッパった奴らってのはカッコいい。バカみたいに一途なら尚のことカッコいいのだ。この若きルード・ボーイ達はスキンヘッド・レゲエにぞっこんの様で、ムーディかつ猥雑なオルガンをメインにガラッパチなヴォーカルが追い打ちをかける。次作ではもっとオリジナルで勝負を期待。(大場俊明)
 
ライフ・オブ・コントラディクション/ジョー・ヒッグス
[ビート/プレッシャーサウンド/BRPS58]
スカ以前からジャマイカの音楽シーンに携わっていた故Joe Higgsが遅ればせながら1975年に世に出した貴重な1stアルバムが素晴らしい音になって再々発。こだわり抜いたのであろう緻密なサウンドやアレンジは、この時代の他のレゲエ作品と比べると微妙に肌触りが異なるが、そこが本作を名盤たらしめている要因なのか? サウンドはとにかく一級品、誠実で切実な歌も一級品。つまり作品自体が一級品という事。(大場俊明)
 
スライ&ロビー&タクシー・ギャング〜サウンド・オブ・ワン・ポップ・スタジオVOL.2/V.A.
[コヤシ/KHCD-002]
日々ジャマイカ国内だけでなく世界中のアーティストとミーティングとレコーディングを重ねているスライ&ロビー。テーマさえビシっと決まっていれば、キレのある玉をズバっと投げて来る。本作は彼らの得意とするルーツ系ミディアム・トラックを4つに絞り全て歌ものでまとめたもので、全体的にまったりとした空気が流れている。ベレスの「There For You」やルチアーノの「If You Are Not」とかグッときますよ。(大場俊明))
 
ペントハウス・シンガーズ/V.A.
[コヤシ/KHCD-003]
80年代後半から90年代、ダンスホール界において確実に三本指に入る名門レーベル、ペントハウス。ジャーメイン・ドノヴァンが取り仕切るこのレーベル、トラックのセンスも音の良さもズバ抜けていたから、数え切れないほどのヒット曲を生み出している。特にシンガーもので印象深い作品を残していたので、こうした切り口は正解。改めて聴くと後世に伝えるべき名曲ばかり。Vol.2と言わず、シリーズ化して欲しい。(大場俊明)
 
グロウイング・ペインズ/メアリー・J・ブライジ
[ユニバーサル/UICF-1093]
2年ぶりの8作目。パフィ、ネプ、ブライアン・M・コックスといった大御所陣に加え、トリッキー・スチュアート、ジャジー・フェイら中堅どころやネフューら気鋭勢が集った本作では、メアリーという最高の素材を活かさんとガチンコなスキル合戦が展開されるが、当の本人はどこか吹っ切れたというか、サッパリした歌い口が印象的。描かれる世界の透明感やポジティヴィティは、彼女の次なるステージを思わせる。(石澤伸行)
 
ラヴ/ヘイト/ザ・ドリーム
[ユニバーサル/UICD-6148]
(離婚の噂もあるものの)ニヴェアの夫にして、リアーナやメアリー・J・ブライジらへの楽曲提供を行ってきたシンガーソングライター、ドリームとトリッキー・スチュアートによるコラボ作。アップにスロウにと仕上がりこそ様々ながら、共通するのはまろやかな音仕事。そこにナヨり声を乗せる手法は、確かに昨今のT・ペインらが築いた潮流とも符号する一方で、勝ち組としての余裕に満ちた作品とも言えそうだ。(石澤伸行)
 
ザ・ファイト・オブ・マイ・ライフ/カーク・フランクリン
[BMG/BVCP-24575]
90年代前半よりR&Bやヒップホップ、そしてポップの世界をも巻き込んで活動を展開してきたゴスペル界の重要人物によるソロ作。サウンド構成は、教会直送の厳か路線があれば、ファイティング・ポーズをキメ込んだアグレッシヴなビートが飛び出してきたりと、アプローチは相も変わらず意欲的。ただし、その中心には常に「声」があって、彼による鋼の如きヴォーカルとバック陣が一体化する際の迫力は超ド級。(石澤伸行)
 
ウォー・ストーリーズ/ロニー・ジョーダン
[ユニバーサル/UCCO-1027]
そのブ厚くて強靭な音楽性を武器に70〜80年代を駆け抜けたバンド、ウォーの鍵盤奏者兼シンガーによる四半世紀ぶりのソロ作。書き下ろし曲に加え、いくつかのカヴァーやウォー時代の作品等を含んだ一連の演目は、ソウルとロックとラテンをコトコト煮込んだ類のもの。爽やかに疾走したかと思えば、メロウに佇んだり、その一方で黒光りする眼光を向けてきたりと、奏でられる音楽がみせる表情の豊かなこと!(石澤伸行)
  
ニュー・ヴォイス/ケンドラ・ロス
[Pヴァイン/PCD-93056]
オハイオ出身NY拠点の女性シンガーによるソロ・デビュー作。既にタリブ・クウェリ作品等を通じ、そのたおやかな歌声をお披露目済みの彼女だが、本盤においても、居並ぶ音職人たちの生感覚たっぷりなバッキングを得て、柔和ながら凛とした表情で魅了してくる。エリック・ロバーソンやタリブ・クウェリらとの競演含め、彼女のパフォーマンスは常に瑞々しさをキープ、あらためて確かな存在感を植え付ける格好に。(石澤伸行)
 
セヴン・ウェイズ・トゥ・ワンダー/リール・ピープル
[コロンビア/COCB-53680]
3年半ぶりの2枚目。ユニットを構成するふたりの仕事は、今回も四つ打ちビートを軸としつつ、R&Bやジャズ、ラテン等のフレイヴァを散りばめたクールなトラック捌きで冴えまくる。そこにオマーに加え、トミー・モムレムやイマーニらインコグニート周辺人物といった、UKソウル・シーンを彩ってきたシンガーがカラフルな歌世界を現出。まさに捨て曲なし、息つく暇なしの良曲ひしめく充実作に仕上がった。(石澤伸行)
 
ROCK WITH THE HOT 8 / HOT 8 BRASS BAND
[TRU THOUGHTS / TRU141]
全米ニュースやスパイク・リー監督ドキュメンタリーでも取り上げられる等、社会派な姿勢も評価されているニューオリンズ・ブラス・バンド。マーチング・バンドとしてのトラディショナルな奏法からは外れずとも、十八番のM・ゲイやS・ドッグのカヴァーも収録していて、その親しみ易さにハマります。フェスティバルに居合わせた様な感覚に陥る、敢えて綺麗目ではない録音も雰囲気たっぷり。[輸入盤](飯島直樹)
 
ヘビーウェイト・グリンゴス/ゼロ・ディービー
[ビート / BRZN139]
ルーツ・ミュージックを無視しない(ここがポイント)ボディー・ミュージック・フリークなら、一度は体験して欲しいユニット、ゼロ・ディービー楽曲のリミックスだけを集めた作品。原曲では要となっているパーカッション〜ビートと、文字通りブリブリとしたブリープ音使いのベースラインが、どう料理されているかが聴きもの。音質だけでも躍らせられる心意気の、サウンドメイカー名利につきるヴァージョンが満載。(飯島直樹)
 
サウンド・レジスタンス/J-サン・アンド・ザ・アナログ・サンズ
[KILO MUSIC / entak inc. / KILO-001]
「マティスヤフ、ベン・ハーパー、スピアーヘッドのファン層に推薦」というのも頷ける、ソウル、ブルース、レゲエを取り入れた骨太ロック・サウンド。ピーター・トッシュのカヴァーも交えながらも真似事に終わらない、ステッパーズ・ロックからラヴァーズ・ソウルまで多彩なラインナップを披露。近年ダブやロックステディも取り入れたジャム・バンドが大ヒットした、NY郊外のレーベルからの待望のデビュー作。(飯島直樹)
 
ジャングル・ストラッティン/ザ・ライオンズ
[ウルトラ・ヴァイブ / URCDJ222]
色褪せない名盤の風格アリ! ブレイクビーツ・ユニットやファンク・グループのメンバー等、L.A.を拠点にするミュージシャンが結集して、ジャマイカとアフリカとアメリカのルーツ音楽を掛け合わせた、まったりとイイ雰囲気が漂うバンド。わざとらしくなく自然にロックステディ〜ルーツ・ロックの大御所レゲエ・バンドを彷佛させてくれる、温故知新な音作りも良さに貢献。カナダ産レゲエのような変化球も。(飯島直樹)
 
ライス&ビーンズ・ミックスド&サーヴド・パート2〜ミックスド・バイ・DJ DOGG/V.A.
[RL66 / RL66-017]
設立当初はPrefuse 73も関わっていた、マイアミの地下アブストラクト・アート集団Botanica Del Jibaroと姉妹レーベルArepazの音源を使ったミックスCD。DJミックスは札幌を代表するトラックメイカーが担当、後半に向けてじんわりとテンションが高まる職人的な構成が、彼の経験の豊富さを窺わせる。ラテン系から日本人まで擁する集団だからか、全く違和感なく挿入されるDJ Doggの自作曲もすんなりと耳に入る。(飯島直樹)
  
ジプシー・キャラヴァン/O.S.T.
[ライス・レコード / HMR-730]
インドからルーマニア、マケドニア、スペインにまたがる、本来の意味での“ジプシー”音楽家のツアーを追った同名ロード・ムーヴィーから、出演者達のお馴染みの曲と未発表曲で構成したサウンドトラック。バルカン、トルコ、ボリウッド、フラメンコから欧米の音楽迄も通過した、進化を続ける流浪の音楽。人生を楽しみながら表現している、素晴しい人々の姿、音楽を堪能できる映画の鑑賞後なら、なお楽しめます。(飯島直樹)

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