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Mighty Massa
The Ska Revolution
 
Text by Eico / Photo by Hiroto Sakaguchi
 

日本のルーツ・シーンを代表するサウンド・マン、Mighty Massaの最新作『The Ska Revolution』。その圧倒的なVibesをアツい現場で体感。氏の音世界は広がり続けることを止めない。多くの人たちが待ち望んだルーツ・スカの名盤誕生!
 
新年1月某日、新作の話を訊く為、代官山サルーンへMighty Massa(以下M.Massa)を訪ねる。Jah Light Sound Systemの定例イベントに客演する氏は富士の麓のDub Creation Studioより登場。
 
'02年、スタジオ設立時より更に意欲的な創作活動を続けるM.Massaの最新作は、スカのフル・アルバムだ。結成20年超The Ska Flamesのオリジナル・メンバーでもあるM.Massaであれば当然の作品の様に思われるが、その作風はThe Ska Flamesのそれとは一線を画すものの様に感じる。あくまでもM.Massaのスカ、独自の世界を持つサウンドなのだ。ルーツ・スカと呼ぶべきそのサウンドは、ジャマイカに於いて当時The Skatalitesがいち早く持ち込んだラスタの精神性を感じさせる。そのVibesは圧倒的だ。
 
「スカはもう一般的だからさ、(この作品は)それにちょっと思想なり、メッセージなりを足して、よりパンチの強いコトを発信していると思う。色んな方面から言い切れるよ、Ska Revolutionって」
 
『The Ska Revolution』は間違いなくM.Massaのスカ革命なのだ。同業界人、各方面よりデジタル打ち込みスカである事が賛否両論、物議を醸している模様。
 
「演奏云々じゃないんだよね。ただ単に曲がかっこよかったらいいじゃん、て話」
 あっさりそう言い切るM.Massaの制作は、デジタル・プログラムとは云うものの、単なるループ音楽制作ではない手弾き同然のスタイルだ(ギターのみ盟友シガキ氏担当)。当然とも言える太く響くベース、独特のグルーヴ感、スケール感、リズムの詫び寂びや美しいメロディが沁みる。
 
「バンドだと……メンバーの誰かがアレンジすると違うものになっちゃうんだ」
 あくまで自身の音の世界観を突き詰める。“孤高のダブ職人”と称される所以。
 
「例えば、DJの予定があって新譜を買いに行かなきゃ、っていう時に新譜を作っちゃうみたいな感じ。基本的にはサウンド・システムの為にやってるような所があるから。サウンド・システムの為だけじゃないけど、結局はサウンド・システム中心、現場中心」
 
『I Wah Dub』等のアルバムはサウンド・システムの為に作ったダブ集だと話してくれたDennis Bovellを思い出す。現在、自身のサウンド・システム活動を休止しているとはいえ、M.Massaは本家大御所然りの極レゲエ的な制作を続ける日本唯一の存在なのだ。
 
全12曲中唯一のワン・ドロップ・チューンが今後を予感させつつアルバムを締めくくる。盟友Ras Nicoは勿論、元Determinationsの高津氏らとのセッションも予定されているという今後の活動にも期待大。
 
現場は既に熱く、ルーツ界の長を待っていた。来日中のBlack Redemption/Ras Kush(NY)とIliarityhifiクルー(UK)もM.Massaのダブとそのプレイを楽しみに来場。サウンド・システムで体感するM.Massaサウンドの超リアルな音世界が揺れる快感。
 



"he Ska Revolution"
Mighty Massa & The Ska Revolutionaries
[Pictus / DLDB-2002]

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