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Review by TAKASHI FUTATSUGI
 
 
MIX CD
 
1. DJ PMX / LocoHAMA Cruising Mixed By DJ PMX (Victor)
極東ウェッサイ最強コンビ=DS455の音のキーマンが、自身初となるInternational/Japanの2枚組となるミックスCDをリリース。アンタッチャブルな“デス・ロウ”のクラシックから渾身の自分仕事まで、あくまでもここ日本のその道の開拓者らしく、時にゲトーに、時にラグジャリーに聴かせてくれるのは言うまでもない。4都市選抜MCを呼び込んだ話題の豪華ブランニュー・シットも収録。
 
2. Wolf Pack / Wolf Pack Best Mix [Wolfmania] Mixed By DJ NAOtheLAIZA (Focus)
大阪の都市伝説的“はぐれ狼コンビ”が、大好評のAMラジオ風ミックス・テープ・シリーズに続いて、その足跡をまとめたベスト・ミックスをガスパー盤で発表? そのまな板に向かった調理人は、彼らのライヴDJでトラックメイカーでもある(と言うか“元メンバー”)NAOtheLAIZAが担当。傍若無人な独り言の如き特殊なラップ・ワールドをゴシゴシと。4曲もある録り下ろし新曲がまた「イーネ」。
 
ALBUM
 
3. Lupe Fiasco / The Cool (Warner)
早くも年間ベスト・アルバムに選ばれた2007年最後の問題作? もはやヒップホップの域を超えている!?という声も上がっているこのセカンドは、デ・ラ・ソウルの2枚目が出た時の雰囲気にも似た“破壊と創造”の精神丸出しのダークかつユーモアの効いたコンセプト作品。架空のゾンビ(クール、ゲーム、ストリーツ)とのやりとりで展開されるストーリーも面白い。大物ゲストをスヌープ、UNKLEあたりで抑えたのも吉と出た純ラップ・アルバム。
 
4. Ghostface Killah / The Big Doe Rehab
(Def Jam)

ウータンの新作とリリースがカブってしまったが、今やその“看板ラッパー”である彼の7作目も負けず劣らずの力作に。ジェイ・Zの新作でも尽力したLV&ショーンC制作、キッド・カプリ参加の「We Celebrate」から、ビーニー・シーゲルとのタッグ曲、兄弟分のレイクォン、メソッドマンらWUのメンバー、また実息サン・ゴッドを含むセオドア・ユニットらのキャスティングも自然な、ソウルフルな、ある意味いつも通りのコーク・ラップ作。
 
5. Bow Wow & Omarion / Face Off (Sony)

全米のティーンズが黄色い声を上げる「スクリーム・ツアー」で共にヘッドライナーを務めた仲の2大王子が、噂の初の合体作を完成させた。ある意味“ヤング・アーバン版Best Of Both World”でもある本作は、'02年のコラボレーション・ヒット「Let Me Hold You」(今作にも日本盤のみ追加収録)で見せた“相性の良さ”をアップナンバーでも証明した、ライヴァル心?がいい方向に出た一枚となっている。
 
6. Chingy / Hate It Or Love I (DTP / Universal)
セントルイスが生んだフッドスターの早くも4作目。3年近く反目状態が続いた、リュダクリス率いるDTPに出戻っての今作は、持ち前の男前キャラが光るメロウなシングル曲「Fly Like Me」(feat. エイメリー)を手掛けたLTモーを始め、ケイオ、コ・スターズ、クール&ドレといった俊英たちのバックアップによるトラックも粒揃いで、ボビーV、トレイ・ソングス、アンソニー・ハミルトンら歌い手陣との絡みでもスウィンギンなラップが調子よく炸裂している。
 
7. Drama / Gangsta Grillz : The Album (Warner)
ミックステープで逮捕された初のDJの一人である彼が、自らの人気シリーズをタイトルに冠したオフィシャル・アルバムをT.I.の“グランド・ハッスル”よりドロップ。そのDJなり、アーティストをプロモーションするためのミックステープでビジネスする、ミナミのヤリ手の代表格に君臨する彼だけに集められたアーティストの顔ぶれ、頭数ともに尋常じゃないもの、となっている。リル・ジョン、ディディからアウトキャストまで、その他“南部のスター”がこれでもか!と現れては消える強力盤。
 
8. La Cedille / Vu Du Large (Miclife)
UK経由で広く注目されるに至ったフランス発7人組ライヴ・ヒップ・ホップ・バンドの衝撃のデビュー作が“日本仕様”にリパッケージされて登場。ファンキーでグルーヴィーなのは当たり前として、アフロ・フレンチ・カルチャーというバックグラウンドの生かし方が“個性”として確立されている点も頼もしい。フレンチ・ラップのカッコよさは既に先人たちがアピールしていたが、ここまで黒いのは中々ないのでは? この完成度、まさに仏版ルーツ!?
 
9. B.I.G. Joe -N- El Sadiq / 2 Way Street
(Ill Dance)

豪州にて収監中のB.I.G JOE(MIC JACK PRO-DUCTION)と、ブロンクス生まれのエル・サディーク(ライム・シンジケート出身)の2人が意気投合し、塀の中のスタジオでレコーディングした、というミニ・アルバム。JOEとは気心の知れたMJPの初期メンバーであるDJ DOGG、KENから、初コラボとなるDJ BAKU、OLIVE OIL、CLIMBERらが用意したビートでポジティヴにそれぞれの母国語でラップする2人の器のデカさに参った…。
 
10. Mr.Beats a.k.a. DJ Celory / Beautiful Tomorrow (Pony Canyon)
ご存知ソウスクの司令塔=DJ CELORYがMr. BEATSにその名を改めて放つ、会心のセカンド・リーダー作。ターンテーブルもしくはサンプラーを自由自在に操るファンタジスタとして絶大な信頼を得ている彼は、今回も自らキャスティングしたコラボレーションの数々を“ビートに魂込めて”プロデュースしている。例えば、スチャダラパー&bird、第三会議室コンビとKENさん、ZEEBRAの“あの曲”に赤丸急上昇中の2人のヤングスタを加えたPart 2…。う〜ん、ミラクル。

 
11. G.K. Maryan / Keep On Movin' 3 (Kix)
DVDでもリリースされた昨年末の一大イヴェント『DELUX RELAX 年越し SPECIAL“結束”』に続き、今年の大晦日には『鉄則』を取り仕切る「証言3番」、シーンきってのご意見番が4作目のオリジナル新作を発表。'06年には既にレコーディングを完了し、熟成〜ミックスに時間をかけたという本作は、彼のサイドMCでもあったD.Oから、意外にも初共演となるTina(いい曲!)まで客演曲も心憎い、Maryan節の何たるかが詰まったものに。人間味に溢れてるのも言わずもがな。
   
12. Document / Ryuzo (R-Rated)
MAGUMA MC'sのアルバムから4年、『Reload-ed』から2年、「Street Dream」から1年。碁盤の目の街=京都のドンがソロとしては初のフル・アルバムをこの“最高のシーズン”に投下した。R-Ratedを束ねる現在の姿から、OWL NITE時代にタイムスリップしそうなDJ KENSAWとのタッグ曲まで、“実録”のタイトルに相応しい深く濃い“B”な傑作に仕上がった。中には滅多に他ジャンルとは交わらないJUMBO MAATCHとの“納得”の競演曲も!

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