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THE MAZE

Sing J Roy
　
Interview by Yusaku Toriiminami / Edit by Toshiaki Ohba / Photo by Myotographer
　

地元北陸は福井をベースに活動を続けるシンガー、Sing J RoyがSunset The Platinum Soundとタッグを組み、遂に初の作品集『Good Time』をリリース。彼らしく実にシンプルでタイト、それでいてどれもがスッと胸に染み込むナンバーばかりだ。
　
●まず、マイクを持ったきっかけからSunsetの二人との出会いまでを教えて下さい。
Sing J Roy（以下S）：16歳から地元福井のレゲエ・バーに通うようになって。そこではいつもラバダブをやっていたので、俺もやりたくなってね。それから19、20歳の頃になって地元でPapa U-Gee with Zion High Playazのライヴを観て凄い衝撃を受けた。とにかくこのバンドで歌いたくて、その後、色々なところのライヴに着いて回って、音楽だけじゃなくて色々なカルチャーを学びました。Zion Highでは7年ほど活動してからソロに転向しました。Sunsetとは福井に彼らが来た時、ラバダブでBam Bamくんがカットをやったのが始まりですね。Sunsetレーベルから出したかったからリディムを送ってもらって、すぐに歌を入れて送り返したら、その中の「Good Time」を気に入ってくれて、すぐに録音してリリースする事になって。その次に書いた曲がコンピ用で「No More War」（『Platinum Compilation Vol.1』収録）。その後、何曲か貯まってきたしミニ・アルバムを出そうって言われて今回のリリースにつながったんです。
　
●影響を受けたアーティストと言うと。
S：ジャマイカのオリジネーター全てから影響を受けてますよ。特にU-Royはずうっと聞いていますね。最近のアーティストではTarrus Rilyですね。ほぼ毎日聴いてますよ。日本人ではPapa U-Geeくん、Papa-Bさん、Machacoさんですね。この先輩たちにラバダブ・スタイルの基本を教わったと思います。間とか、リリックを繋げていく事とか、入る瞬間とか。
　
●あなたの歌を聴いていると、自然と色んな情景や色彩が浮かびます。リリックを書く時、特に意識している事はありますか？
S：普段自分が使っている言葉で書くように意識していますね。本当の日本語ってコトバひとつで景色が浮かんで来ると思うんですよ。今の時代は色んな事やコトバがごちゃごちゃしていてはっきりしないので、“シンプルに行こう”というメッセージを込めてます。
　
●そうした意識は、長い間ラバダブという、ともすれば目線すらも同じ高さにいるお客さんを相手にするようなシチュエーションで歌ってきた結果、培われたものだとも思うのですが。
S：ライヴではお客さん一人一人に伝えようと意識して歌っています。歌うことって特別なことではなく日常なことだと思うんですよ。だから、僕の曲は日常の生活の中でみんなと共通の事柄をテーマにしようと意識しています。
　
●今後の予定と読者へメッセージをお願いします。
S：来年4月にEn-Jointから2曲入のシングルCDをリリースするのと、Sunsetからも春と秋にシングルCDをリリースする予定です。再来年にはフル・アルバムを予定しています。展望と言えば、地元の福井や北陸には野外フェスがないんで、今地元の仲間と動いています。近いうちに実現したいですね!!　あと今、全国21カ所、リリース・ツアーの真っ最中です！　これを読んでいる皆の街に行った時は是非ライヴでGood Timeを感じて欲しいです！ よろしく！ Good Things Going!!
　　
"Good Time"
Sing J Roy
[Platinum Sound / PSP-001]