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293    ARTISTS    NG HEAD

NG Head
Head Rock
 
IInterview by Takashi Futatsugi / Photo by Kobayashi Taxi
 

 一言で言うと“ホンマやばい!”。思わず持ってイカレてしまうくらい強烈にRockしているアルバム『Head Rock』。改めて言うまでもないが、その段違いのスキルと、言葉の斬れ味及び正真正銘のオリジナル・フロウをとくとご賞味あれ!
 
●前作『Head Line』を振り返って一言。
NG Head(以下NG):2年前なんで、95年辺りから05年までのNG Head、いわゆる今までのNG Headが詰まった名刺代わりってヤツですね。このアルバムで何かを掴んだ感はあります。
 
●今作を制作するにあたって一番最初に思い描いたこととは?
NG:まずはタイトルが浮かんで、そこから広げていきました。特にRockをどう表現するか。ステージをロックする/ロックな生き方/ロックなレゲエ……色んなロックを俺風にアレンジして、聴いた瞬間、考えなくても「カッコイイ」とわかるアルバムにしたかった。
 
●既発曲6曲について改めてコメントを。
NG:「Boom」のオケは後発やったんですけど、他に負けないヤツを!と気合いを入れて作りました。「アゲ口」はスタジオ入ってから書いたんですけど、速攻出来た曲。「My Way」は最初ヴァース部分だけやったのを、Sami-Tの“頭にメロディーを”というアイデアで完成したもので、「Dee Jay Style」は唯一のリメイク・トラで、ちょっとオールド感のある昔からの俺を知ってるヤツにはたまらんShit。「Man Get Busy」はHase-T先生と、あーだこーだ言いながらサックリ作ったもので、カジノ891のコンピ用の「Attack」はこういう内容のもたまにはやらんと、て感じで。
 
●新録曲がまたどれも強力ですが、中でもお気に入りは? 特別なフレーズとか…。
NG:全部凄く気に入ってますねー。最近、曲の中にブリッジ的なモノをよく入れるんですけど、「Head Rock」やと、“連れてくぜ、乗っけてどこまでも〜”のとこっスね。「E-Kashitaotode」の歌な感じもそうっスけど、まー、どれも言いたいこと言えてるんでエエ感じやと思います。
 
●「Style & MC」のパート2をやろうと思った理由は? またPVの内容についても。
NG:外す気がしねェー、鉄板っしょ!と。PVではテツヤの良が頑張ってくれて、ルームランナーを何回も走らされて……。山口さん、汗がハンパなかったっス。最後のビール瓶は一発OKでしたが、俺的にはあと2、3回やりたかったかな、というくらいカイカンで。
 
●他のコンビ曲「大阪プライド」、「着火Beat」について。
NG:「大阪プライド」はもうスタジオやかましかった(笑)。ワイワイ言うとったら出来てました。俺の中ではあの曲はシンゴ(西成)君に持ってかれたなぁ、と。そうなって欲しかったスけど。あの“抜け感”たまらんしょ? 「着火Beat」はNorisiamが起用なアーティストで、注文通りの感じ出してくれて。エロ〜い仕上がりでナ〜イス、ってことで。
 
●あとRCサクセションみたいなロック調の“インタールード”も面白かったのですが、レゲエ以外で影響されたアーティストとなると?
NG:高校の時はパンクをよく聴いていましたね。ブルーハーツ、ジュンスカ、あとツレが聴いていたトイ・ドールズも好きで。声がありえへん感じで。あのインタールードは、タイマーズからのインスパイアです。あ、あと、スケートやスノーボードやってた時はオフスプリングとかでアガってましたね。
 
●「ウタイナガラ」は新名曲誕生!という感じですが、自分の中ではどんな感じでしか?
NG:俺の場合、リリックとメロディは同時に出てくるんですよ。この曲もトラックが先にあって、浮かんだ歌詩を思うがまま乗せて、「何を言うか」よりも「どう言うか」……あと、音楽的レヴェルの高いものにもサクっと作りました感が出るように、と意識しましたね。
 
●前作もその一つの証明だったと思いますが、今回も“時間が経っても確実に残るもの”を強く意識して作られた印象ですが…。
NG:正にその通り!! レゲエ界の曲の消化力はハンパなくて、最近の曲もサイクルが早過ぎて、いいものも残りにくい状況です。その中で、シーンに残る曲、日本語のファウンデーション曲もあってええんちゃうの、と。使い捨てのアートなんてない。残るモンを作ってるんです。だからある意味流行らんでもいいんです(笑)。
 
●ここ2年ほどライヴで特に思い出深いエピソードは?
NG:去年の「Highest〜」で、ショウの途中でマイクが出えへんかったこと。アドリブでごまかしたけど正直アセってました(笑)。あとBush Hunterのコンピ2のリリパ(@大阪Club Jule)京都でライヴ終わってから駆けつけることになってて、みんなが引っ張ってくれとったおかげで、最後にJumboとオイシイとこいただきました。
 
●8月リリースの『Combination Works』についても。NG流のコンビ術、その極意とは?
NG:こーれーはーヤバいです。凄い並びになってて、まさに豪華です。極意は、他のジャンルの人とやる時も、それっぽくしようか、とか考えないこと。NG Headを出すのみ。勿論“もしも〜に乗っけたら”はめちゃシミュレーションしてますね。何せ俺はキャラが濃いんで、あんまり前に出たらあかんかな、と思いつつ……めっちゃ出てまいますねー。
 
●今後の予定を。あとシーンを見渡して一言。
NG:King Sizeのイヴェントが盛り上がってるんで、どんどん濃い〜コトやっていきたいっスね。モロモロ、NG Headで検索して下さい。あと野球の方もガンガンやりたいっス(対戦者募集はしてません)。シーンのここ数年の発展は素晴らしいと思うし、アーティスト達の作品を見ても、シーンの衰退する要素は見当らない。その中で、より自分らしい作品をこれからも作っていきたいっスね。濃いのが好きなヤツ、流行りを追っかけるヤツ、みんなでまだまだデッカくなろうぜ! 何年か前、Mighty Crownが「この音楽を日本で一番にする」って言ってたけど、もう時間の問題やな、と。
 
"Head Rock"
NG Head

[Columbia / COCP-34381]
全編NG節全開の最新アルバム。この夏、フェスをロックする曲満載。

 
"Combination Works"
NG Head

[Columbia / COCP-34325]
ジャンルを飛び越えて必要とされる彼がフィーチャリングされた作品集。

 
"Aruz Studio presents ラガ侍"
V.A.

[Geneon / GNCL-1108]
好評シリーズのオープニングにNGは「Zamurai」で参加。本作のみ収録。

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